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楽しさがSDGsへの入口|遊び×社会課題解決の実践者インタビュー

楽しさがSDGsへの入口|遊び×社会課題解決の実践者インタビューの画像

皆さん、こんにちは。SDGs media を運営する株式会社Dropのタカシマです。 

企業のSDGs推進を研修やコンサルティングでサポートしている弊社では、年々SDGsに興味を持つ・取り組む企業が増えていることを実感しています。

SDGsを推進する企業の困りごととしてよく聞くことは、社内浸透の難しさ社員がSDGsを自分ごと化してくれないといった声です。

今回の記事では、SDGsを楽しみながら学ぶきっかけとして研修やイベント・ワークショップを実施している株式会社IKUSAの五十里(いそり)さんにインタビューしました。

SDGsに関係した研修や企画に関心を持つお客様の特徴や、あそびのなかでSDGsと触れることで起きる変化について紹介します。

株式会社IKUSA 五十里 航さんプロフィール

里 プロフィール写真

15/10,000の選考を通過して大手繊維商社に新卒入社し、アパレルブランドを対象とした営業職に従事。2021年に同社を退社し、あそび総合カンパニーの株式会社IKUSAに入社。営業職に従事し、入社5ヶ月目に月間売上1,000万円を突破。
2022年4月に社会課題解決プロジェクト「SDGsコンパス」のプロジェクトリーダーに就任。はじめの一歩を支援する体験型のサービスを通じて0から1の行動変容を促し、社会課題の解決を目指して奮闘中。

楽しみながら学びにもなるオリジナルのSDGs研修・ワークショップ

まずは、ワクワクする・楽しいといった珍しい切り口でSDGs関連のサービスを展開している背景や、主要サービスの概要を伺いました。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    株式会社IKUSAでは、SDGs関連のサービスをどんな想いで展開されているのですか?

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    弊社が提供しているSDGs関連のサービスでは、SDGsという社会課題に対してワクワクするあそびの力を使って、「あそびの力を使って興味のない人が思わず体験したくなるサービスを生み出す」をコンセプトに、「はじめの一歩を支援して世界を変えること」をビジョンとして掲げています。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    具体的なサービスとして、今回は『SDGsアドベンチャー』『SDGsワールドリーダーズ』について概要を教えてください。

SDGsアドベンチャー

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    SDGsアドベンチャーは、自治体や商業施設を対象にした、親子向けのSDGsワークショップです。自治体のイベントや商業施設の企画として開催され、親子で楽しめる工作や魚の模型を釣るなどのワークショップを通してSDGsの知識と参加特典のSDGs缶バッジを持ち帰っていただきます。

    ワークショップを行う場所には、その題材に関連するSDGsの課題が学べるボードを設置しています。さらに、ボードからQRコードを読み取ってWebサイトにアクセスしていただくことで、家に帰ってからも関連情報を学んでいただける仕掛けを用意しています。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    Webサイトのサービス紹介を拝見していても、お子様向けに楽しめるワークショップであることが伝わってきました。お子様はそういったあそびを楽しんでもらえそうですね。

SDGsワールドリーダーズ

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    SDGsワールドリーダーズは、社内研修向けのサービスです。 私たちは「史上もっとも生々しい」ゲームだと紹介しています。

    ゲーム内では、各チームが利益最大化を目指して、労働力や資金を使って事業を立ち上げて、資金を得ていきます。この行動によって、ゲーム内でSDGsに関わる環境・社会・経済の値が変動します。

    弊社は「あそび」にこだわる会社ですので、開発時に「プレイヤーから勝ちパターンが見えないようにすること」を目指しました。きれいごとだといえるようなアクションばかりをしていると利益が出にくくなったり、一方で利益を追求しすぎるとSDGsに関わる値が伸びなくなったりします。ビジネスとSDGsの両面を考えないと勝つことができない、 絶妙なゲームバランスになっています。

    長期的に事業を継続してSDGs達成に近づけるためには、企業がSDGsに取り組む場合でも利益を出しながら続けていくことが重要だと考えています。現実のビジネス環境に合わせた「史上もっとも生々しい」カードゲームとして完成しました。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    実際のワークショップやゲームの場では、どのようなことを意識して運営されていますか?

IKUSAワークショップ現場

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    もっとも意識していることは、お客様にどれだけ楽しんでもらえるかということです。そのために、スタッフの振る舞いや声掛け、待ち時間の少なくなる動線などの工夫をしています。

    弊社は年間1,400件以上の研修やイベントを実施していますので、お客様に楽しんでいただけたり、逆に満足いただけなかったりしたことがノウハウとして蓄積されています。そのデータをもとに細かなところまでスタッフに共有して、研修やイベントの当日を迎えています。

    その成果として、実施後の感想で弊社のホスピタリティを評価してもらえることも多いです。

多くのお客様はSDGsに対して何をすればいいかわからない

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    それぞれのおもしろさがあるサービスですね。企業や自治体の担当者様や体験した社員の方・地域の方からは、どんな感想がありますか?

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    SDGsワールドリーダーズは、「本当に熱中しました」「楽しかった!」という声が大半です。はじまる前は受け身に見えた方も、終了後には興奮した顔やなんとも言えない満足した表情をされています。

    他には、ゲーム上で事業を行って利益を出すことが目標なので、「自身の行動を考えることや他のチームと交渉することで、経営的な視点を持ちながら没入できる」という感想が多いです。

    「SDGsについて考えるきっかけになった」もよく聞きます。ゲームでは、利益獲得を目指してSDGsにとって良い事業・事業を選択することで、環境・社会・経済のポイントが変動していきます。そのため、利益獲得とポイント変動のはざまで、おのずと事業活動とSDGsの関係を考えることになります。

    さらに、ゲーム終了後にSDGsの基本を学んだり、ゲームで学べたことの振り返りを行ったりするオプションをつけることで、SDGsについてじっくりと考える時間を取ることもできます。他には、「あそびを通してSDGsが身近に感じられるようになり、実施企業のなかで開催後も話題になっている」という声も伺っています。

    SDGsアドベンチャーは、最近リリースされたばかりで10月に初イベントを開催しました。そこでは、「SDGsに対して行動する必要があると考えるきっかけになるワークショップでした」「SDGsについて子どもの方が詳しい部分があり、親も勉強する必要があると思いました」といった感想をいただきました。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    SDGsにふれる時間を楽しめたからこそ、その後の学びにもつながってくるわけですね。貴社に相談を持ちかけるのは、どのようなお客様が多いですか?

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    弊社のお客様は大きく2種類に分けられます。1つは、SDGsワールドリーダーズの対象になる、企業の社内研修で利用していただく場合。もう1つが、SDGsアドベンチャーの対象になる、自治体や商業施設が主催するイベントで利用していただく場合です。後者はB to B to Cの形でサービスを体験していただいています。

    そのなかで、企業の担当者様はSDGsに対して何かを行いたいと思っている方、自治体・商業施設の担当者様は地域の方々にSDGsの課題や取り組みについて広めていきたいという想いを持っている方が多いです。

    お客様の8割は、SDGsに対して「何かをしたいけれど、どうすればいいのかわからない」「興味を持ってもらうにはどうすればいいのか」といった状況でご相談いただきます。残りの2割のお客様は、SDGsの取り組みに対してビジョンや方法が確立されており、それを実行する際に弊社のサービスに興味を持っていただいています。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    8割のSDGsに興味はあるがどうすればいいのかわからない、というお客様にはどういったアプローチをされるんですか?

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    お客様の課題を解決していくのが企業のあるべき姿で、私たちの存在価値だと考えています。何について悩んでいるのかをヒアリングした上で、ご要望に沿った弊社のサービスをご提案しています。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    お客様の課題にはどういったものが多いですか?

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    弊社のお客様からは、2種類の課題を伺います。1つ目は、社内のチームビルディングや交流に課題があり、コミュニケーションが取れる研修・ワークショップを探されているケースです。こういったケースでも、SDGsについてご存知で、チームビルディングと合わせてSDGsについても学べることに興味を持っていただくことがあります。

    2つ目は、SDGsを社内に浸透させたい、何か取り組みをはじめたいといったケースです。社内の最初の取り組みとして、かしこまらず楽しくできるコンテンツを実施することで、社員の皆様にSDGsへの興味を持っていただくことを希望されることが多いです。

    他には、弊社のサービスをリピート利用していただいているお客様から、関心を持っていただくケースもあります。SDGsはビジネストレンドになっているので、「SDGsを研修に取り入れたいと思っていたんだよ」というお声をいただくこともあります。

体験型の楽しいサービスが与える価値とこだわる理由

IKUSAインタビュー 画像1

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    貴社の特徴である「あそび」要素の強いサービスがお客様に与える価値はどんなものだとお考えですか?

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    弊社の1番の強みは、ワクワクする楽しい体験を通してSDGsについて知れる・学べることです。この点が、弊社のサービスが持つ価値だと考えています。

    社会的な流れから、以前よりもさらに多くの企業がSDGsへの取り組みを考えはじめていると思います。しかし、SDGsは難しそう、いきなり座学研修をするのはハードルが高いといった声をお客様から伺うことがあります。

    そういったお客様にとって弊社のサービスは、楽しさやワクワクする気持ちが味わえる体験を通して、SDGsについて学びはじめるきっかけになり、研修やベントを実施した後に体験者様の行動が変わることにつながると実感しています。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    SDGsに限らず貴社が扱うサービスはどれも体験型・あそびの要素が強いように感じます。このようなサービスにこだわる理由や背景にはどんなものがありますか?

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    その理由は2つあります。

    1つ目は、体験型なら興味がない人にも届けられるからです。ワクワクする・楽しい体験に対して、人は集まってきます。なので、SDGsという難しいテーマを扱う場合でも、楽しい体験に置き換えることで興味がない人に対しても接点を持つことができます。

    2つ目は、あそびを体験することで体験者の意欲が高まるからです。あそびを体験すると、心が開いたり気分が上がったりします。その状態で、SDGsなど知識を学べる時間を取れば、活発な議論が生まれたり学びに対して前のめりになってくれたりします。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    体験によって自分の言葉で学びを語れるようになることは、私自身も実体験から効果が高いことを実感できます。最後にSDGsサービスについて、今後の展望を教えて下さい。

  • 五十里 航

    株式会社IKUSA

    弊社は、あそび×SDGsという一見すると相反する2つを組み合わせて、社会課題の解決を目指しています。社会課題解決という難しい分野であっても、ワクワクするあそびを体験することで興味・関心を持ちやすくすることができます。弊社が年間1,400件のイベントを開催して得たノウハウを、社会課題解決という難しい分野でも生かしていきたいですね。

    SDGsには「誰一人取り残さない」という理念があるので、今は興味がない人にも届けるために楽しい要素を加えて、新たなあそびを生み出し続けたいと思っています。

  • タカシマ

    SDGs media編集者|株式会社Drop

    いろいろとお話いただきありがとうございました!

今回紹介した株式会社IKUSAのSDGs関連サービスサイト

▶株式会社IKUSAのSDGsコンパス Webサイトを見る

まとめ

株式会社IKUSAの五十里さんのインタビューはいかがでしたでしょうか?

一般的にイメージされる座学で学べる企業向けのSDGs研修や個人で参加できるセミナーでは、味わえないような研修・ワークショップについて教えてもらいました。

SDGsに対してとっつきにくさや警戒心を持っている人には、「楽しい・ワクワクする」を入口にSDGsへの興味を持ってもらうことができそうですね。

SDGs関連の研修やワークショップを探している方は、ぜひ参考にしてはいかがでしょうか。

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更新日:2022年10月21日
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