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『ラフィキ:ふたりの夢』を観てLGBTについて考えた|映画で学ぶSDGs

『ラフィキ:ふたりの夢』を観てLGBTについて考えた|映画で学ぶSDGsの画像

TOP画像出典:映画『ラフィキ:ふたりの夢』| 公式サイト

「LGBT」という言葉を聞いたことある方は多いのではないでしょうか。

LGBTとは、Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。

また最近は「LGBTQ」という言葉も目にするようになりました。QにはQuestioning(クエスチョニング)とQueer(クィア)の2つの意味があり、自分の性別を決めていない人や異性愛者か同性愛者といった枠組みにとらわれていない人のことを指します。

電通ダイバーシティ・ラボ社の「LGBT調査2018」によると、日本国内でLGBTに該当する人は8.9%、すなわち約11人に1人がLGBTに該当すると言われています。テレビを見ると、マツコ・デラックスさん・カズレーザーさん・りんごちゃんなど、LGBTを公表する芸能人を目にしない日はないぐらい、LGBTの方が活躍しています。しかし、日本がLGBTの方の生きやすい社会なのかと問われれば、法制度や受け入れ体制はいまだ不十分で多くの課題が残っています。

今回の記事では、2019年に日本で公開された映画『ラフィキ:ふたりの夢』をご紹介しながら、初めてLGBTについて考えてみた筆者の感想を紹介します。繊細なテーマですので、もし文中に不適切な表現がありましたら、その際はご理解のほどよろしくお願いします。

今回の記事はこんな人にオススメです
  • LGBTに関連する映画に興味がある
  • アフリカのLGBT事情に興味がある
  • SDGsとLGBTの関係を知りたい

『ラフィキ:ふたりの夢』とは|世界中で話題殺到の作品

『ラフィキ:ふたりの夢』は2018年にケニアで制作された映画です。ケニアで制作された映画では初めてカンヌ国際映画祭に出品され、アメリカやイギリスなどの西欧諸国で熱く支持されています。それにも関わらず、本国ケニアでは上映されませんでした。ただし、アカデミー賞へのエントリー要件を満たすために1週間だけケニアのナイロビで上映した際には、チケットを求めて長蛇の列ができたり電話が殺到したりしました。なにがそこまで話題になる映画だったのでしょうか?

その理由は、ケニアではタブーとされている「同性愛」をテーマに描かれた作品だからです。ケニアでは同性愛が違法とされており、見つかれば禁固刑になります。そんなタブーを犯した映画は一体どういう内容なのでしょうか?

『ラフィキ:ふたりの夢』のあらすじ

『ラフィキ:ふたりの夢』には2人のヒロインが登場します。

1人目のヒロインであるケナは、看護師を目指すどこにでもいる女性です。ケナは仲間といつもの毎日を過ごしていました。ケナの両親は離婚していますが、別居している父親の売店をケナはお手伝いしています。そんな父親が国会議員選挙に出馬することになり、ケナも父親の出馬を応援していました。

そんな中、あることをキッカケにもう1人のヒロインであるジキと出会います。ジキは虹色のヘアスタイルに奇抜なファッション。ボーイッシュなケナとは正反対の女性です。そしてジキの父親も国会議員選挙に出馬します。つまりケナの父親の対抗馬にあたります。

でもそんなことはお構いなしで、日に日に仲良くなっていく2人。絆を強める2人は夢を語り合い、「私たちは本物になろう!」と古いしきたりに縛られずに生きることを約束します。そして気付けば、二人の間に愛が生まれていきます。

ケニアでは同性愛が禁じられているにも関わらず、2人の愛の炎はますます大きくなっていきます。同性愛を公にできない2人は周りの目を気にしながら愛を育みますが、2人の様子がおかしいことに家族や周りの友達たちが気づき始めます。ジキの母親から関係を断ち切りなさいと強制されそうになった時、2人は反発して逃亡します。しかしその先に待っていたのは、悲しい結果と辛い選択のみ。これから先はネタバレになるので、気になる方はぜひ映画館でお楽しみください。

アフリカのLGBT事情

世界では同性同士の結婚が徐々に認められたり、日本でもLGBTの方への法整備がニュースになったりするなど、少しずつ変化していっています。それにも関わらず、なぜケニアではLGBTの方がここまでの仕打ちを受けるのか気になり、調べてみると驚きの事実を知りました。

世界ではLGBTの人権を容認する流れがあるのに、ケニアが属するアフリカ諸国では全く逆の流れになっています。最近でも、ケニアで同性間の性交渉を違法とする刑法を廃止する訴訟がありました。判決結果は、刑法の廃止は認めないと訴えが退けられました。アフリカには54カ国ありますが、なんと38カ国で同性間の性交渉が非合法とされています。さらに刑罰も重い傾向にあり、ウガンダやタンザニアでは終身刑が科せられます。

アフリカでLGBTへの仕打ちが悲惨な理由

そもそも昔のアフリカでは同性愛者は珍しくありませんでした。しかし欧米諸国の植民地になった際、同性愛は認めないとする西欧諸国のルールを押し付けられ、同性愛が禁止となりました。これに宗教の教えも重なりました。アフリカにはイスラム教徒がたくさんおり、イスラム法では同性愛が禁止されています。西欧諸国ではLGBTへの容認が進んできたにも関わらず、アフリカでは今もなお同性愛に対して悲惨な仕打ちが残ります。

SDGsにはLGBTの記載がない!

LGBTについて知っていくと、「SDGs(エスディージーズ)(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))」の目標やターゲットには、LGBTのことがどのように書かれているか気になりました。そこでSDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」や目標10「人や国の不平等をなくそう」など人権に対する目標のターゲットを読んでいきました。しかしどこにもLGBTに対して、言及している文章がありませんでした。この事実に対して、パン・ギムン元国連事務総長は「LGBTは『誰も置き去りにしない』というSDGsのモットーに含まれている」と説明しています。

映画を観た人の感想

ここでは、『ラフィキ:ふたりの夢』を観た人の感想をご紹介します。

まとめ

映画を見た後、筆者自身のtwitterでもつぶやきましたが、LGBTという言葉を知っているだけで、何も理解はしていなかった事に気づきました。

そもそもLGBTの方に対しての偏見はありませんでした。というより関心がなかったという表現のほうが正しいかもしれません。でもパン・ギムン元国連事務総長の言う通り、誰も置き去りにしない世界を目指せば、LGBTの方の人権保護にもつながる事を再認識しました。今すぐ何をすればいいのかはまだ分かりませんが、SDGsを進める人間としてこれから意識していきたいテーマの1つです。そんな気づきを『ラフィキ:ふたりの夢』から頂きました。

参考サイト:

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