2030 agenda

2030アジェンダとは

2030アジェンダとは?SDGs17目標との関係性・意味を解説

2030年アジェンダについて

「SDGs(エスディージーズ)(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))」を語る上で触れられる機会は多くありませんが、実は知っておくといい「2030アジェンダ」。

アジェンダ(Agenda)とは、議題や課題と訳されるため、企業や自治体によっては会議冒頭に「今日のアジェンダは・・」と話されることもあるでしょう。

このページでは、SDGsの文脈で使われる「2030アジェンダ」についてご紹介します。

2030アジェンダの目次・書かれていること

2030年アジェンダの目次・書かれていること

2030アジェンダの正式名称は「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」といいます。2030アジェンダの日本語仮訳版の目次には以下の項目が記されています。

  • 前文
  • 宣言
  • 持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット
  • 実施手段とグローバル・パートナーシップ
  • フォローアップとレビュー

目次を見てわかるのは、2030アジェンダとSDGsの関係性です。国連持続可能な開発サミットの成果文書である2030アジェンダのなかで、中心に置かれているのがSDGsの17種類の持続可能な開発目標とそれに紐づく169のターゲットです。

まずは、その2030アジェンダを見たい!という方は、以下のリンク先でご覧ください。
持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(PDF)

それでは、目次ごとの内容を日本語仮訳版を元に、簡単にご紹介します。

セミナー_banner-Drop

前文(P0〜1)

このアジェンダは、人間、地球及び繁栄のための行動計画である。

この1文ではじまる『前文』は、主題であるSDGsの達成を目指す決意が記されています。その決意は、人間・地球・繁栄・平和・パートナシップの5つのPについてそれぞれ語られています。

  • 人間:People
  • 地球:Planet
  • 繁栄:Prosperity
  • 平和:Peace
  • パートナーシップ:Partnership

また、SDGsがミレニアム開発目標(MDGs)の後継であることも紹介されています。

宣言(P1〜12)

『宣言』では、国連持続可能な開発サミットにおいて、持続可能な開発目標が策定されたことについて、宣言されています。約12ページに渡る宣言は、以下の項目ごとに整理されています。

  • 導入部
  • 我々のビジョン
  • 我々の共有する原則と約束
  • 今日の世界
  • 新アジェンダ
  • 実施手段
  • フォローアップとレビュー
  • 我々の世界を変える行動の呼びかけ

『宣言』を読むことで、2030アジェンダの特徴、目指す未来の世界の姿、直面している課題とその対応実施手段、ステークホルダーの役割などが、理解できるでしょう。

SDGsのすゝめ基礎_banner-Drop

持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット(P13〜28)

『持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット』では、SDGsの目標とターゲットが項目ごとに整理されています。SDGsの17目標と169のターゲット詳細は以下のリンク先のブログ記事や、SDGs media の玉木が解説している動画でご確認ください。

実施手段とグローバル・パートナーシップ(P28〜31)

『実施手段とグローバル・パートナーシップ』では、SDGsを達成する上で必要な、協力関係の構築、公・民の関わり、貿易、金融、技術促進など、実施手段とグローバルな中でのパートナーシップづくりについて記されています。

フォローアップとレビュー(P32〜36)

『フォローアップとレビュー』では、SDGsの取り組み最大化のために必要な、フォローアップとレビューが国内・地域・全世界の各レベルで記されています。

人権 eラーニング_banner-Drop

2030アジェンダが採択された経緯

2030年アジェンダが採択された経緯

2015年の9月25日〜27日のあいだに国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」内で、全会一致によって採択されたのが2030アジェンダです。

そのなかに盛り込まれたSDGsには、2016年から2030年までの15年間で世界中の誰一人取り残さない持続可能な世界を実現するためのゴールが定められています。

SDGsは、MDGs(ミレニアム開発目標 Millennium Development Goals)を前身に持ちます。MDGsは、2000年に国連本部で開催された「国連ミレニアム・サミット」内で採択された国連ミレニアム宣言や、1990年代の主要な国際会議で採択された国際開発目標を統合する形で作られました。

MDGsは8つの目標、21のターゲット、60の指標から成ります。8つの目標は以下の通りです。

  1. 極度の貧困と飢餓の撲滅
  2. 普遍的な初等教育の達成
  3. ジェンダー平等の推進と女性の地位向上
  4. 乳幼児死亡率の削減
  5. 妊産婦の健康状態の改善
  6. HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病のまん延防止
  7. 環境の持続可能性を確保
  8. 開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

MDGsは、15年間の取り組みにより一定の成果は上がっており、国連の報告書によれば"MDG アジェンダは、これまで の歴史で最も成功した貧困撲滅のための取り組みであった。"とされています。

SDGsでは、MDGsにおいて残った課題である、ジェンダー・経済格差・地球環境の悪化・紛争の発生・貧困と飢餓などを、引き続き解決すべき課題と位置づけています。MDGsについて知っておけば、世界中で長きに渡って続く課題をより理解できます。

資料請求_banner-Drop

2030アジェンダを読んでみよう!

2030年アジェンダを読んでみよう!

2030アジェンダのページにたどり着いたあなたは、きっとSDGsについて基本的なことは知っているのではないかと思います。SDGsに関する次のステップとして、2030アジェンダを読み通すことで、SDGsへの理解を深めてみてはいかがでしょうか?

2030アジェンダの詳細は、以下の外務省のSDGs関連のページ下部「各種参考資料」から、英語原文版(全35ページ)と日本語仮訳版(全37ページ)がPDFでご覧いただけます。

SDGsとは?|外務省(外部ページへ飛びます)

SDGs media 主催のセミナー情報

セミナーの開催予定・申し込みページ

SDGs media が開催するサステナビリティ・ビジネスと人権などに関するセミナーは定期的に開催しています。直近の開催予定・お申し込みは以下のページから。

▶SDGs media のセミナー情報はこちら

過去のセミナーアーカイブ動画を無料で提供中|SDGs media のセミナー情報

過去に開催して好評だったSDGs推進・企業と人権・カーボンニュートラルと企業などのテーマのセミナー動画を無料で提供しています。担当者自身の勉強や社内での研修・勉強会などにお役立てください。

▶過去の共催SDGs/サステナセミナーの動画を配信しています。詳細はこちら

SDGsのすゝめ第1回

SDGs基礎知識・外部環境の変化・SDGsに取り組むメリット・最新のビジネストレンド

▶視聴のお申し込みはこちら

企業の効果的な人権教育研修とは

人権尊重の意識醸成:自分ごと化から企業価値向上まで・サプライチェーン全体(川上〜川下)での理解浸透・ビジネスと人権eラーニングの変化したポイントを紹介・eラーニングのデモ版の紹介

▶視聴のお申し込みはこちら

ビジネスと人権(第1回)

人権とは・「ビジネスと人権」の考え方・企業活動と人権尊重・企業に求められる取り組み〜人権方針と人権デュー・ディリジェンス

▶視聴のお申し込みはこちら

ビジネスと人権(第2回)

ビジネスと人権の基本知識・企業による人権の取り組みのプロセスとポイント・人権に関する教育/研修の重要性

▶視聴のお申し込みはこちら

ビジネスと人権(第3回)

企業における人権尊重のあり方・企業の人権尊重に関する国内外の動向・企業による人権の取り組みのプロセスとポイント・参考になる企業事例の紹介

▶視聴のお申し込みはこちら

 

セミナーのお申し込みはこちら

参考サイト:

SDGsの資料請求はこちらから