SDGs研修の選び方|3つのコツから後悔しない満足度の高い社内研修を実現しよう
企業を対象にしたSDGsの各種調査によって、90%近いビジネスパーソンがSDGsという言葉を知っていることがわかっています。
本質的にSDGsへの取り組みを実行すればポジティブなブランディング・売上の向上・投資や優秀な人材の獲得などにつながるため、もはや企業がSDGsに取り組むことは当たり前になりつつあるでしょう。
しかし、SDGsへの貢献と事業の両立を考えていくと、このような疑問にぶつかりませんか?
そのタイミングでヒントを得ようと検索するの言葉の1つが「SDGs 研修」でしょう。
SDGs研修やコンサルサービスに専門特化した弊社株式会社Dropにも、研修依頼のご相談が寄せられます。
そのなかには、研修をご提供する際に必要な情報が揃った状態で「SDGsに取り組む上で〇〇と〇〇を支援してもらいたい」というご相談もあれば、「取り組みたいがよくわからないのでゼロから相談したい」というお問い合わせもあります。
ご相談を頂いた担当者さまと打ち合わせをすると、「SDGsに取り組むことは、企業価値を高めたり社会的責任を果たせたりするイメージが持てるものの、取り組みの実態はよくわからないから、まずは研修を、と考えています」という状況にあることをよく伺います。
このページでは、せっかくの研修実施に失敗しないためのコツとして、以下の3つのコツをお伝えします。これらのコツを活用して、研修参加者の満足度が高い研修実施を目指しましょう。(実はSDGsコンサル選びにも以下の1と2が応用できます。)
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また、このページをご覧の方に、今回紹介するコツをもとに研修を比較できる「SDGs研修の比較・検討シート」を無料でプレゼントします。ネット検索や問い合わせで集めた情報をこの比較・検討シートにまとめていけば、自社の状況に合った研修をスムーズに決めやすくなります。
研修実施の前に、「そもそもSDGsに取り組む必要が本当にあるのか?」というお悩みを抱えている担当者や経営者の皆さまは、以下のページをオススメします。SDGsと企業の関係を「企業がSDGsにいま取り組むべき理由」としてまとめていますので、ぜひご活用ください。
SDGs media を運営する株式会社Dropでも、SDGs担当者や経営層が抱えるよくあるお困りごとやニーズに合わせた14種類のSDGs研修・セミナーを用意しています。
それでは、SDGs研修の選び方3つのコツを見ていきましょう。
SDGs研修選びのコツ1:研修の目的を決める
研修実施の効果を測る・研修実施の社内承認を取るなどの際に、研修を実施する目的は不可欠です。さらに、研修を提供する企業から考えても、実施目的が明確であればサービスの提案がしやすいメリットがあります。
SDGs media に対する研修のお問い合わせでは、以下のようなご要望を頂くケースが多いです。
知識獲得 | 基本理解 | 意識向上 |
社内浸透 | 社内啓蒙 |
商談の場で、研修の目的だと考えられるそれぞれの意味を伺うと、SDGs研修を実施する目的は5種類に分類できることがわかりました。
これまでの法人向け研修を実施した経験を振り返ると、企業がSDGs研修を実施する目的とその企業のSDGs取り組み状況は、一致する傾向があります。
そのため、以下の6つの目的を読みながら、あなたの企業の状況にもっとも近い内容を探してみましょう。
目的1:SDGsに取り組むかどうかを決める
SDGs取り組み状況 | これまで取り組みを行っていない |
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研修の内容 | SDGsの基礎知識 |
受講対象者 | 経営層・SDGs推進担当者(事務局や委員会などの名称がつくケースが多い) ※全社を対象に実施したケースもあります |
研修後に得られる成果 | SDGsとはなにかがわかった上で、SDGsの取り組みを行うかどうか意思決定ができる対話の土台ができる |
目的2:自社のSDGs方針を決める
SDGs取り組み状況 | 取り組むことは決まっているが、具体的な進展はない |
---|---|
研修の内容 | SDGsをビジネス文脈で捉える・SDGsと自社との関係を考える |
受講対象者 | 経営層・SDGs推進担当者 |
研修後に得られる成果 | 受講対象者同士が同じくらいのSDGsの知識を持ち、中長期的なSDGsの取り組み方針を検討できるようになる |
目的3:SDGsの取り組む方法・手順を学ぶ
SDGs取り組み状況 | 取り組むことは決まり、受講対象者がSDGsの基本的な知識は得ている |
---|---|
研修の内容 | 具体的なSDGsの取り組み方法と手順・流れ |
受講対象者 | 経営層・SDGs推進担当者 |
研修後に得られる成果 | 取り組みに必要な期間やゴールのイメージが持てるようになり、方針を検討する際に議論・留意すべきことが明確になる |
目的4:担当業務にSDGsを活かす・組み込む
SDGs取り組み状況 |
|
---|---|
研修の内容 | SDGsの基礎・自社のSDGs方針の理解・特定の業界や事業部に合わせた分野のSDGs研修 |
受講対象者 | 一般社員(全社員)もしくは特定の事業部 |
研修後に得られる成果 |
|
目的5:社員以外を対象にSDGsを知ってもらう機会を作る
目的5は自治体や青年会議所・商工会、学校などが一般参加者や会員・関係者向けに行う研修(セミナー)の目的です。自社の経営層や社員を対象にしている目的1から目的4とは、異なります。
SDGs取り組み状況 | 目的5では取り組み状況が関係ない |
---|---|
研修の内容 | SDGsの基礎・特定のテーマとSDGsの関係性など |
受講対象者 | 一般参加者や会員・関係者など |
研修後に得られる成果 | 研修(セミナー)参加者がSDGsの基礎知識を得られ、実施団体がSDGsに対して活動をしている印象を与えられる |
社内で目的を決められない場合はアドバイスを求める
ここまで5種類の目的を紹介しましたが、あなたの会社の状況がどれとも合わないこともあるでしょう。その際は、いくつかのSDGs研修会社に自社の状況を踏まえた上で、最適な研修を提案してもらうようにしましょう。
弊社でも、ゼロベースでSDGsの取り組み関するご相談を頂くことはよくあります。
SDGsの取り組みの初めの1歩として研修を検討するには、SDGsの知識がある程度ないと判断が難しいです。
ですので、社内で答えの出ない議論を長々と続けるよりは、「SDGsは取り組んだほうが良さそうだけど、自社で何をすればいいのかわからないから相談したい」などと、早めに弊社のようなSDGs研修を扱う会社にご相談ください。
ご相談を頂いた企業の業界や事業の状況などを伺い、これまでのSDGs導入の支援経験を踏まえたアドバイスやご提案をいたします。
おさらい|コツ1:研修の目的を決める
SDGs研修の実施目的はおもに5つあります。
自社に合った目的を判断するには、SDGs取り組み状況・研修の内容・受講対象者・研修後に得られる成果をもとに考えてみましょう。
社内で検討しても確証が持てない場合は、SDGs研修を提供している企業に早めに相談しましょう。問い合わせや相談は無料で受け付けている企業がほとんどだと思います(弊社はそうです)ので、まずは気軽に数社へ問い合わせてみることをオススメします。
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SDGs研修選びのコツ2:研修の希望・方針を決める
SDGs研修サービスを提供している企業をいくつか選んだあとは、研修の希望や方針を伝えて具体的な実施要項や条件を打ち合わせしていきます。
SDGs media が研修前に確認する・決めておいたほうがいいオススメ項目は10個あります。
これまで実施してきた企業向けのSDGs研修では、全10個の項目をお客様からご提示いただいたり、打ち合わせ内で議論したりして確定させてきました。
事前に研修のご希望や方針を決めておいていただければ話は早いですが、お客様だけでは想定することが難しい項目がありますので、不確定な項目があっても打ち合わせで他社の事例をご紹介しながら決めることも多いです。
ですので、社内議論で答えを出せるところまで出して、その後は気軽にご相談いただけた方がトータルで準備にかかる時間が短くなると思います。
1. SDGs進捗状況
1つ目の項目は、自社がどの程度の取り組みを行っているのかを表すSDGs進捗状況です。SDGs進捗状況は、大きく以下の5つに分けられます。
- これまで取り組みを行っていない
- 取り組むことは決まっているが、具体的な進展はない
- 取り組むことは決まり、受講対象者がSDGsの基本的な知識は得ている
- 自社のSDGs方針や取り組み目標が決まっている
- 自社のSDGs方針や取り組み目標に沿って取り組みを進めている
これらから自社の状況に近い項目を選び、補足情報があれば伝えられる準備しておきましょう。
2. 実施の目的と研修内容
2つ目の項目は、SDGs研修を実施する目的と、その目的を果たすためにどのような研修内容です。実施の目的は、前述してきた以下の5つが考えられます。
目的に合った研修内容も、前述したとおりでSDGsの基礎知識・SDGsをビジネス文脈で捉える・SDGsと自社との関係を考える・具体的なSDGsの取り組み方法と手順や流れなど、目的が達成できるような内容を選べるように、研修会社と打ち合わせましょう。
研修の種類は、座学やワークショップなどがあります。研修会社の各社が提供しているおもな研修の種類やその特徴と効果は、このあとの見出しで紹介します。
3. 参加対象者とSDGsの理解度
3つ目の項目は、SDGs研修に参加する対象者と、その人たちのSDGs理解度です。
参加対象者は、前述の研修目的によって決まります。おもな参加対象者は、SDGs推進対象者(事務局や委員会など)・経営層・一般社員などです。目的と合わせて参加対象者を明確にしておきましょう。
SDGsの理解度は研修の内容に影響を与えます。そのため、これまで自社でSDGs研修や勉強会を実施してある程度の知識がある、など理解度が高い状況があれば、打ち合わせで必ず伝えましょう。
4. 予算
4つ目の項目は、SDGs研修に使える予算です。
SDGsの取り組みに対して予算がついているなら、その範囲でおさまるような研修プランを検討しましょう。
SDGsの取り組みが決まる前であれば、予算がついておらず特別予算を準備する必要があるかもしれません。
複数の研修会社に見積りを取ることや、社内で使用できる予算額を把握することなどを行って、予算内で目的を果たせるSDGs研修を目指しましょう。
5. 日時・時期
5つ目の項目は、SDGs研修実施の日時や時期です。
研修会社に研修を依頼する場合、この項目が抜けることは少ないでしょう。参加対象者と研修講師のスケジュールを調整して、お互いにとって問題のない日時を決めましょう。
研修実施後に具体的なSDGsの取り組みを想定している場合は、そのスケジュールも想定した上で研修の時期を決められるとなお良いです。
6. 所要時間
6つ目の項目は、SDGs研修の所要時間です。
多くの研修は90分から120分ですが、座学後にワークショップまで実施すると4時間から5時間が必要な場合もあります。
所要時間は、「2. 実施の目的と研修内容」によって決まる可能性が高いため、合わせて確認するようにしましょう。研修実施で半日近く拘束する場合は、事前に参加者のスケジュール調整が必要なので、当日になって「こんなに時間がかかるなんて聞いてなかった」と参加者から不満が出ないように情報を共有しておきましょう。
7. 参加人数
7つ目の項目は、SDGs研修の参加人数です。
研修会社によっては、参加者の人数によって研修費用が変わる場合があるので、打ち合わせ時に参加人数が決まっていれば打ち合わせがスムーズに進むでしょう。
8. 開催形式(ご訪問・オンライン・動画提供)
8つ目の項目は、SDGs研修の開催形式です。
これまでは自社の会議室などに、受講者が一同に集まり講義を受ける開催形式が一般的でした。しかし、コロナ禍の状況になってからは、密を避けるために講師と受講者が1つの場所に集まらず、オンライン上で開催するケースが増えています。
また、シフト制などフレックスな働き方の企業の場合は、決まったスケジュールで同じ場所に集まることが難しいため動画を見て学習するケースも増えてきています。開催形式によってメリット・デメリットが異なるため、自社の状況を踏まえた開催形式を選択しましょう。
講師を自社に招いて研修を実施する場合は、以下のような対応・対策を検討して必要に応じた準備する必要があります。
- 会場に参加者が集まってもソーシャルディスタンスが確保できるのか?
- 十分に換気ができる会場なのか?
- 検温、消毒液やアクリル板の準備は誰が行うのか?
- 研修参加者のなかに感染者が発生した場合はどのように対応するのか?
- ワークショップで行う物品の消毒は十分に行えるのか?
参加者が安心して研修に集中できるように、コロナ対策を研修会社と協議して実施していきましょう。
9. 録画データの扱いと実施回数
9つ目の項目は、SDGs研修の録画データの扱いと研修の実施回数です。
この項目は、特定の日程では参加対象者全員が研修を受講できない場合や、参加人数が多い・参加者の勤務地が異なる(遠方・海外)場合に検討が必要になります。
座学研修を実施しながらその内容を録画できれば、研修に参加できなかった従業員に見てもらうことができます。研修の様子を録画可能かどうか、録画データを社内で使っても問題ないのかなどを研修会社に確認しておきましょう。
研修で扱う内容が多ければ、1日で行わず数日かけて複数回実施したほうがいい場合もあります。その際は、参加対象者のスケジュールを踏まえた上で、実施回数とスケジュールを決めましょう。
10. 研修の効果測定
最後の項目は、研修の効果測定です。
研修は実施して終わりではなく、実施目的を果たせたかどうか効果を測定して、次のアクションに備える必要があります。
そのため、研修後に受講者アンケートを実施して、SDGsへの理解度を測る設問や次のSDGs推進内容に沿った設問に回答してもらうことで、研修の効果を測りましょう。
SDGsに取り組む第一歩として研修を開催した場合(前述の目的1や目的2)は、以下のような設問を用意すれば今後のSDGs推進での課題が事前に想定できます。
- 自社でもSDGsに取り組むべきだと思いますか?
- SDGsに取り組む上で懸念される課題について思い浮かぶことを書いてください
おさらい|コツ2:SDGs研修の希望・方針
ここまで、全10項目の概要を簡単に説明してきました。
研修会社に問い合わせる以前から10項目すべてを決めることは難しく感じるでしょう。そのため、自社で考えられる項目だけ準備しておき、残りは研修会社との打ち合わせで決めていくことをオススメします。
打ち合わせ時・打ち合わせ後には、この10項目をチェックリストとして活用して、研修の内容に不具合がないかどうか確認するようにしましょう。
10個も考えないといけないとなると、「多くて大変!」と思われるかもしれません。その場合、打ち合わせまでに決めておいてもらいたい項目は「5. 日時・時期」です。
「5. 日時・時期」がだいたい決まっていれば、打ち合わせでSDGsに対して考えていることや会社の状況などを伺いながら、残り9個の項目を決めていけます。
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SDGs研修選びのコツ3:研修の種類ごとの特徴と効果を知る
SDGs研修を実施する目的と実施する希望内容・方針が決まれば、次はどのような研修を実施するのか考えていきます。
研修には、座学研修・ワークショップ・講演会・ eラーニング・オンデマンド・講習・勉強会など、呼び方がいろいろあります。
SDGs media で調べたところ、各研修会社が提供しているSDGs研修サービスは、講義形式の座学・映像を視聴する座学・参加型のワークショップ・参加型のカードゲームの4種類に分けられることがわかりました。
各研修の特徴や効果は、研修会社との打ち合わせでも説明を受けられますが、事前に一定の理解をしていけば打ち合わせがスムーズに進みます。
そのため、以下に各研修の特徴や効果を簡単にまとめますので見ていきましょう。
弊社(株式会社Drop)でも14種類の研修サービスが提供できますので、そのサービスに沿った内容をお伝えしていきます。
あなたが考えている、SDGs研修を実施する目的・研修内容の希望・実施方針などと照らし合わせて、どの研修がもっとも合っているか考えながら読み進めてみてください。
講義形式の座学の特徴と効果
講義形式の座学として実施する研修は、多くの人が持ついわゆる研修のイメージと一致するでしょう。研修講師が、スライド資料やテキストを用いて、受講生に対して一方的に講義を行う学校の授業のような形式を取ります。
講義形式の座学研修は、研修の目的に合わせて講義内容を決める必要があります。そのため、研修会社との打ち合わせでは、自社で研修を行う目的を伝えて、その目的を果たせる研修内容を用意してもらいましょう。
講義形式の座学研修では、SDGsの基礎知識・ビジネス文脈で捉えるSDGs・具体的なSDGsの取り組み方法と手順・特定のテーマとSDGsの関係性などがテーマに据えられることが多いです。そのため、実施すれば取り上げたテーマに関する知識が得られます。
講義形式の座学では、学ぶ内容の難易度が受講生の知識レベルに合っていること・講師の話がわかりやすいことの2点が重要です。
一方的に講義が行われるため、途中で参加者の理解が追いつかず内容についていけなくなると、研修で得られるはずの情報を逃してしまうことになります。
このような機会損失を防ぐためには、事前に読んでおく課題を講師に提示してもらい知識レベルをなるべく合わせておくことや、講義の途中や最後に質問できる時間を設けて不明点を解消してから講義を終えることなどの防止策を取りましょう。
弊社では14種類のSDGs研修を用意しています。貴社の状況に合わせた情報のアレンジも可能なので、まずは情報をご覧ください。
映像を視聴する座学の特徴と効果
映像を視聴する座学として実施する研修は、受講生が自ら映像を見て学習を進めるeラーニング形式や、社内で実施した講義形式の座学研修を録画した映像を視聴する形式、または自社のニーズに合わせた動画教材をイチから作成する形式があります。
どの形式でも、パソコンやスマートフォンを使って教材映像を視聴する形で講義を受けます。講義形式の座学と学ぶ内容は同じであっても、学ぶ時間や場所を受講生が選べる点に特徴があります。講義形式の座学とは異なり、データを共有すれば何人でも視聴できる形式であるため、多くの従業員にSDGsの知識を得てもらいたい場合に有効な研修形式です。
研修会社によっては、理解度チェックテストや受講後アンケートが用意されているため、受講生の知識取得をより促せるでしょう。
また、映像データは視聴期限が異なること(買い切りや期間限定利用)や、データ提供にも研修会社の指定するシステムの導入が必要だったり、DVDやUSBで提供されたりと、細かな条件・仕様は研修会社によって異なります。
そのため、視聴可能な期間や映像視聴をするために特別な環境が必要なのかどうかは、事前に必ず確認するようにしましょう。
映像を視聴する座学形式は、SDGsの知識を社内浸透させる際によく実施されています。SDGs推進は、一部の方々だけの取り組みではなく、全従業員で行わなければ十分な効果が見込めません。全社的に取り組むためには、全従業員がSDGsの知識や自社の方針を理解する必要があるため、これらの情報を社内浸透させるフェーズで効果を発揮します。
また、社内の事業部によって勤務時間が異なるような企業にもオススメです。このような企業では、同じ時間に集まって研修を実施することが現実的ではありません。そのため、時間と場所を選ばずに受講できる eラーニングが選ばれています。
参加型のワークショップの特徴と効果
参加型のワークショップとして実施する研修は、特定のテーマに対して参加者同士で議論をしながら手を動かして答えを見つけていく形式で進みます。そのため、参加型のワークショップは企業がSDGsに取り組む一連のステップの一部として実施されます。
SDGs研修のワークショップとして有名なのがSDGsマッピング(後付マッピング)です。
このワークショップでは、SDGsの基本知識をもとに自社事業や取り組みとSDGsの関連性を整理することを目的としています。このワークショップを実施することで、自社とSDGsの共通点が浮き彫りになりSDGsの目標が身近に感じられるようになります。
SDGsマッピングの詳細は以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
その他のワークショップには、バリューチェーンマッピング・SDGsインパクトストーリー・アクションブレストワークなどがあります。
参加型のワークショップは、SDGsの基礎理解というよりは具体的な取り組みを進める手段と考えましょう。そのため、座学でSDGsの基礎知識やビジネス文脈での理解がある状態で行うことが効果的です。
各社が特徴的なオリジナルワークショップを開発しているので、打ち合わせでその内容や効果をしっかりと確認して、自社の研修目的に合っているかどうか判断することが重要です。
弊社(株式会社Drop)のオリジナルのワークショップは、以下のページでご紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
参加型のカードゲームの特徴と効果
参加型のカードゲームとして実施する研修は、ゲーム形式で楽しみながらSDGsの世界観が体験できたり、SDGsに関する事業アイデアをねったりすることができます。企業向けのカードゲームには、2030SDGsとSDGsアウトサイドインの2種類があります。
2030SDGsカードゲームとは
2030SDGsは、SDGsの目標達成を目指してカードゲームをプレイすることで、2030年の世界を疑似体験することで、SDGsの本質が理解できます。
ゲームのルールはシンプルで子どもから大人までプレイできますが、終了後には書籍や座学のセミナーで学ぶだけでは得られない感覚を味わえて、この世界にSDGs達成が必要なことが納得しやすくなるでしょう。
以下の動画では、株式会社Dropが主催した2030SDGsの様子をまとめています。参加者の表情やコメントに注目してご覧ください。
SDGsアウトサイドインとは
SDGsアウトサイドインでは、社会課題の解決を起点にしたビジネス創出を表すアウトサイドインの考え方を学び、新しい事業機会のアイデアや社会課題に対して自社が取り組める貢献などについて考えられます。
SDGsとビジネスの関係性が学べ、カードゲームを通してチームビルディングの機会にもなります。
いずれのカードゲームも実施するには、養成講座を受講した公認ファシリテーター資格が必要です。弊社でカードゲームを実施する場合は、有資格者である玉木や他のメンバーが担当いたします。
おさらい|コツ3:研修の種類ごとの特徴と効果を知る
コツ3で見てきた4種類の研修形式は、それぞれに特徴と効果が異なることがわかったと思います。
コツ1とコツ2で考えた研修実施の目的・研修内容の希望・実施方針に最適な研修形式と内容を、コツ3で得た情報をもとに研修会社と打ち合わせして決めていきましょう。
選んだ研修形式が自社の研修実施の目的を果たすなら、社内での予算獲得や承認も得やすくなるでしょう。
そのため、SDGs研修を実施する選ぶ上では、ここまで紹介した3つのコツをすべて活用していくことをオススメします。
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SDGsセミナーや動画教材から研修実施を検討する
SDGsの基礎知識やビジネス文脈での捉え方が学べるセミナーは、全国各地やオンライン上で活発に開催されています。Googleで検索したり、イベント情報サイトのPeatixやこくちーずプロなどで「SDGs」と検索すると、たくさんのセミナー開催情報を見つけられます。
また、SDGs media を運営する株式会社Dropが公開しているSDGs/サステナビリティ担当者向けの無料動画教材「SDGsのすゝめ」のような教材も、探せば見つけることができます。
あなたがもし社内でSDGsを推進する立場にあれば、これらのセミナーや教材を利用してまずは自分自身だけでもSDGsの本質やビジネス文脈での捉え方を理解しておいて損はありません。
ここまで見てきた3つのコツを使う際にも、SDGsセミナー・教材で得られる知識はあなたの判断を助けてくれるはずです。
また、会社の規模が小さい場合は、研修会社に講師を派遣してもらって研修を実施するより、SDGs担当者全員で個人向けセミナーに参加したり教材を視聴したりしてSDGsの本質や取り組み方法を理解するほうが費用を低く抑えられることもあります。
[ショートコードが正しくありません]SDGsセミナーや教材を選ぶ際は、自身の学びたいことが内容に含まれているかどうかしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
数ある研修会社と研修メニューの中から、自社にとって最適なSDGs研修を選ぶために役立てられる3つのコツとして、研修の目的を決める・研修の希望と方針を決める・研修の種類別の特徴と効果を知る大切さを紹介してきました。
SDGs研修を通して、SDGsの本質やビジネス文脈での捉え方を理解したり、SDGsへの取り組み方を学ぶことは、企業のSDGs推進を進める上で避けては通れません。
今回、お伝えした内容をもとにSDGs推進の第一歩になるSDGs研修選びを実行してくださいね。
3つのコツをもとに研修を比較できる「SDGs研修の比較・検討シート」もぜひご活用ください。ネット検索や問い合わせで集めた情報をこの比較・検討シートにまとめていけば、自社の状況に合った研修をスムーズに決めやすくなります。無料で提供しているので以下から入手してください。
▶SDGs media オリジナル「SDGs研修の比較・検討シート」を入手する
かなりのボリュームでしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ページの冒頭で、「研修の問い合わせからSDGs研修実施までの期間を短くし、かつ目的に合った研修を実施するために、研修選びに役立つコツを3つにしぼって解説します。」とお伝えしていましたが、そのとおりの内容になっていますでしょうか?
SDGsへの取り組みに関心を持ったビジネスパーソンが、スムーズに自社でのSDGs研修を企画できるように、弊社のノウハウをなるべくわかりやすくまとめたつもりなので、少しでもお役に立てればと願っています。
ですので、もしお役に立ちそうであれば、今回ご紹介した3つのコツを使って、いくつかのSDGs研修会社へ実際に問い合わせてみてください。そのなかに、弊社Dropも含まれていればめっちゃ嬉しいです!
お問い合わせくださる際は、ぜひ今回ご紹介したコツを1つでもご活用くださいね。
お問い合わせ前に弊社Dropが提供できる研修情報を知りたい方は、以下の一文をクリックして各種情報をご確認ください。
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