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間もなく開催される大阪・関西万博|SDGsの取り組みや内容は?

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1970年以来、55年ぶりに大阪で「2025年日本国際博覧会(略称:大阪・関西万博)」が開催されることが決定しており、そのテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。*1

1970年の万博では、太陽の塔が建てられ、人間洗濯機のような人々の記憶に残る展示が行われました。*2

2025年の万博においても人々の記憶に残る展示が行われることでしょう。

また、2025年はSDGsの目標年である2030年の5年前であり、SDGsの達成に向けたこれまでの進捗状況を確認し、その達成に向けた取り組みを加速させる絶好の機会になるともいわれています。*3

今回は、2025年の大阪万博でSDGsに関してどのような展示や取り組みが行われるのか紹介します。

※この記事は、寄稿記事です。

万博とは

そもそも「万博」とはどのような催しでしょうか。

万博は「万国博覧会」の略称です。博覧会とは、さまざまな生産品や見本品を一か所に集めて展示するイベントを指します。この博覧会を世界的規模で行うのが万国博覧会です。

古くは古代エジプトで博覧会のようなものが行われており、1475年にイギリス・ロンドンでフランス物産展を開催したことが博覧会の原型となったと言われています。

1851年にイギリスで「ロンドン万国博覧会」、1855年にはフランスで「パリ万国博覧会」が開催されました。1867年に開催された第2回パリ万国博覧会には、2024年に発行される新1万円札の顔となる渋沢栄一も参加しています。時の将軍・徳川慶喜の命を受けて渡仏した渋沢栄一は、当時27歳という若さでした(図1)。*4

日本が国として公式に万博に参加したのは1873年にオーストリアで開催された「ウィーン万国博覧会」です。*4

1928年には「国際博覧会条約」が署名され、万博の開催期間・頻度・開催者など万博に関わるルールが明確に定められました。現在では少なくとも5年の間隔を空け、6週間以上最大6か月に渡って開催されるようになっています。*5

55年ぶりの大阪開催

前述の通り、2025年の大阪・関西万博は55年ぶりに大阪で開催される博覧会です。1970年に開催された通称「大阪万博」では、太陽の塔が建設され「世界の国からこんにちは」というヒットソングも生まれました(図2)。*6

展示内容も「月の石」や、当時としては画期的だった「ワイヤレス・テレフォン」など、多くの人の記憶に残る物でした。*7,*8

多くの人々にインパクトを与えた万博が55年ぶりに再び大阪で開催されるとあって、今、注目を集めています。

2025年の大阪・関西万博のテーマは前述のとおり「いのち輝く未来社会のデザイン」、コンセプトを「未来社会の実験場」とし、持続可能な社会を国際社会が協力して構築することを目指しています。大阪・関西万博が目指すものは「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」、「日本の国家戦略Society5.0の実現」です。

Society5.0とは「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」のことを指します。

大阪・関西万博は、SDGsを2030年までに達成するためのプラットフォームとしての役割を担うとともに、Society5.0の実現に向けた実証の場としての役割もあります。*3,*9,*10

大阪・関西万博のSDGs

1970年の大阪万博で「パビリオン」という言葉が有名になりました。パビリオンとは、通常は仮設建築を指しますが、万博においては展示用の建物を意味します。*11

2025年の大阪・関西万博では、パビリオンの出展者はSDGsの17の目標から必ず1つは展示に盛り込み、どの目標と結びついているのかを明示しなくてはいけません。*11

2025年の万博で行われる予定の展示や取り組みについて、いくつか紹介します。

空飛ぶ車

これまで映画や漫画の中でしか存在しなかった空飛ぶ車ですが、2025年の万博での運行開始を目標にして開発が進められています。

関西電力株式会社、株式会社SkyDrive、株式会社大林組、近鉄グループホールディングス株式会社、東京海上日動火災保険株式会社の5社が万博会場内や周辺を結ぶ交通手段として空飛ぶ車を開発しています(図3)。*12

この空飛ぶ車は電気で動き、CO2を出さない乗り物として注目されています。さらに、緊急時には動く蓄電池として必要な場所に電気を運ぶという使い方も可能です。*12

空飛ぶ車が実現すれば、世界中に大きなインパクトを与えるとともに「空の移動革命」が起こるでしょう。

水素燃料電池船

空飛ぶ車の開発に携わる関西電力株式会社は、水素を燃料にして動く船の開発にも携わっています。この船の最大の特徴は、化石燃料と違い航行時にCO2を排出しないという点です。

万博開催中に、会場と大阪市内の観光地を結ぶ旅客船としての運航を目指し、開発が進められています(図4)。*13

人間洗濯機

1970年の大阪万博で三洋電機(現パナソニック)が展示した「人間洗濯機」が注目を集めましたが、2025年の万博にも登場予定です。

シャワーヘッドを手がける株式会社サイエンスは、ファインバブルという微細な泡の技術を活用した人間洗濯機を展示します(図5)。*14

ファインバブルは、粒径が100μm未満の気泡で、界面活性作用や衝撃作用など大きな泡には無い特徴を持っています。この特徴をうまく利用することで、節水や水質浄化などの効果を発揮するため、SDGs達成に有効な技術として期待されています。*15

リサイクルの促進と廃棄物の排出抑制

脱プラスチックやリサイクルの流れが強まっていますが、もちろん万博会場においてもリサイクルの促進と廃棄物の排出抑制の取り組みが行われる予定です。会場内では警備への影響も検討しつつ、飲料の持ち込みを推奨する方針です。

東京オリンピックでは弁当の廃棄が問題になりましたが、入場予約数に応じた食料の調達の仕組みや余った食材の寄付も検討されています(図6)。*16

ドバイ万博から繋がるバトン

前述の通り、万博とはさまざまな生産品や見本品を一か所に集めて展示するイベントでした。近年では、世界が抱える様々な社会問題の解決策となるような技術・取り組みが展示されています。

2020年10月20日から2021年4月10日にアラブ首長国連邦ドバイ首長国で開催された「2020年ドバイ国際博覧会」ではSDGsに寄与する革新的なプロジェクトが展示されました。例えば「ネパールにおける乳幼児への予防接種と母親への衛生講習の実施」、「カメルーンの難民キャンプ周辺地における緑地化」などです。*17

大阪・関西万博においても、日本のみならず世界のSDGsに関するプロジェクトが展示されるでしょう。

大阪・関西万博は2025年4月13日から10月13日までの184日間、大阪の夢洲(ゆめしま)で行われます。*1

現段階では、出展団体・企業などの「革新的技術」に関する情報解禁が先行していますが、ドバイ万博のように、世界のSDGsに関する取り組み・プロジェクトを学ぶ絶好の機会になるはずです。

2030年を目前に控えた万博で、世界から集められた技術・取り組み・アイデアを学んでみてはいかがでしょうか。

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