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検索上位から見つけたSDGs活動団体「Project Everyone」の世界規模の取り組みとは?

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「SDGs(エスディージーズ)(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))」といえば国連。そんなイメージありませんか?

実際に日本とアメリカ、SDGs達成度トップ3の北欧デンマーク、スウェーデン、フィンランドで「SDGs」とGoogleで検索すると、2020年3月時点で上位に表示されるWebサイトはほとんど国連のものでした。

しかし、国連関連でなくとも、上位表示されているWebサイトを発見しました。 The Global GoalsというWebサイトです。2020年1月末にサイトがリニューアルされ一時的に検索順位はダウンしましたが、多くの注目を浴びるサイトであることは変わりありません。

今回の記事では、日本ではあまり知られていませんが、SDGs達成に向けて意欲的な活動を行っているThe Global GoalsのWebサイトと、運営団体のProject Everyoneについて紹介していきます。

今回の記事はこんな人にオススメです
  • SDGs活動団体の取り組みについて知りたい
  • SDGsにおけるユニークなアプローチに興味がある
  • 世界のSDGsへの取り組みを知りたい

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The Global Goals の紹介

アメリカの設定でGoogleで「SDGs」と検索すると上位に表示される「The Global Goals」は、SDGs、すなわち“global goals”に関連する情報をわかりやすく提供するためのプラットフォームです。

それでは、サイト内容をセクションごとに分けてお伝えします。

セクション1:「フィルム」

SDGs達成目標の2030年まであと10年になった2020年から始まったのが「行動の10年」です。The Global Goals を運営するProject Everyone含め数々の団体や活動家が協力し、世界のトップの人たちに行動を起こすよう、訴えかけています。

それを広めるため始動したのが、 “Dear World Leaders. We Are Watching You.” 「世界のリーダーたちへ。私達は見ています。」というキャンペーンです。

このセクションでは、いかに世界みんなの行動が必要なのかを伝える1分間の動画が見られます。切迫感と同時に希望を感じさせる映像です。

セクション2:「手紙」

人、そして地球の「緊急事態」を宣言する公開状(open letter)が読めるセクションです。

Project Everyoneが企画し主導して書かれたこの手紙は、世界のリーダーたちに訴えかけるような形で書かれています。

地球は燃え、難民は増え、食料や医療に手が届かぬ子どもは苦しみ、活動家は殺され、女の子は学校に行けず暴力の対象となるような現状。このような世界を変えるため、一刻も早く行動を起こさなければいけないことを主張しています。

公開状の詳細はこちらをクリックするとご覧いただけます。

セクション3:「署名者」

2020年にちなみ、公開状には20の署名者と2000人のサポーターが添えられています。その人達の名前と出身国が見られるセクションです。

10歳から94歳までの署名者の中には、ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイや、ミートゥー運動の創始者タラナ・バークなどが名を連ねています。

セクション4:「ゴール」

このセクションから、SDGs 17の目標が詳しく紹介されるページに移れます。

各目標の内容と重要性や、細分化された具体的なターゲットも紹介され、抽象から具体を抽出してイメージしやすいようになっています。

さらには各ゴールをイメージできる写真や風刺の効いたイラスト画像が用意されており、SNS投稿に活用できます。また、各ゴールに対して活動している団体情報や、自身でできる行動も紹介されています。

セクション5:「キー・モーメント」

タイムライン形式で、2020年に予定されているSDGsに関する重要なイベントやサミットを紹介しています。

日本でもNutrition for Growth (栄養)サミットが東京で12月1日から31日まで開かれる予定です。

Project Everyone2

画像引用:Project Everyone

The Global Goalsのサイトを運営する団体Project Everyone。国連系のサイトと並び検索上位に表示される団体の創設者、目標、そしてユニークな活動を見ていきたいと思います。

創設者は有名脚本家リチャード・カーティス

Project Everyoneは、ラブ・アクチュアリーやミスタービーンなどの監督・脚本で有名なリチャード・カーティスが2015年に立ち上げたNPOです。

現在、国連のSDGs支持者であるカーティスは、この団体の他にコミック・リリーフという慈善団体も創設しています。

さらに、レッドノーズデーという「笑いで子どもたちを貧困から救う」という活動も始めています。この活動の認知度を広めるため、短編TV映画としてラブ・アクチュアリーの続編「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」を制作したのも有名です。

Project Everyoneの目標とは?

Project Everyoneはコミュニケーションの力で、2030年までのSDGs達成を目標として掲げています。そのため、さまざまな団体や活動家の仲介役として働き、協力して活動ができるようなプラットフォームを提供しています。

活動と目標が高く評価され、現国連副事務総長のアミナ・J・モハメッドも団体をサポートしています。

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 Project Everyoneのユニークな活動5選

国連開発計画(UNDP)やユニセフ(UNICEF)などの国連機関から、ミュージシャン、インフルエンサー、一般市民まで、誰でも協力することを可能にする活動をしています。なかでも斬新でユニークな活動を5つ紹介します。

SDGsの認知度を広める作戦 :Tell Everybody (みんなに伝えよう)

2015年9月25日から “7 days to 7 billion (7日間で70億人)”というタイトルで、7日間の間に70億人にSDGsのことを知ってもらうという取り組みが行われました。

このプロジェクトの一貫で、アフリカのTell Everybodyキャンペーンも実施しています。その名の通り、「みんなに伝える」ことを目的としたこの活動では、歌詞を一般募集し、集められたもので「TELL EVERYBODY」という楽曲が作り出されました。歌うのは、南アフリカ、ナイジェリア、タンザニア、ケニア、トーゴ、ガーナのアーティストです。

誰でも聞けるようにYoutubeにアップされ、今では多くの人々が聴いています。

水中で授賞式

「海の豊かさを守ろう」を目標にするゴール14に関心を持ってもらうため、「水中インパクト賞」をProject Everyoneは作りました。

世界初の水中授賞式をカンヌで実施し、文字通り水中に注目を集めました。

記念すべき第一回の賞は、「ブルー・プラネット2」というドキュメンタリーをプロデュースしたジェームズ・ハニーボーンが受賞しました。

世界の子どもたちと授業を World’s Largest Lesson(SDGsを学ぶ一週間)

2015年からユニセフとタッグを組み “World’s Largest Lesson”を開催しています。

政府機関、国連機関、NGO等を通して子どもたちがSDGsを学べる環境を作る、という活動です。

Project Everyoneは10ヶ国語以上で教材を提供し、これまで世界130ヶ国以上、2015年から毎年800万人の子どもにインパクトを与えています。

世界中を巻き込むGlobal Goals Week

2016年、国連開発計画(UNDP)と国連基金(UNF)と共同でGlobal Goals Weekを発足しました。この一週間は、国連総会と時期が重なるよう設定され、国連本部が置かれるニューヨークでさまざまなイベントが開催されます。

パートナーシップを作るため、アイディアを生むため、問題の解決方法を探るためなど目的は多岐にわたります。

2018年には、54ヶ国語をしゃべる127ヶ国から、合計7万人の現地参加者、28.6万人のオンライン参加者を記録しています。

国際ガールズ・デーの #FreedomForGirlsキャンペーン

Project Everyoneは2017年に、ユニセフとビル&メリンダ・ゲイツ財団と提携し、女の子の自由のためのアクションを世界中のリーダーたちに求め訴えかけました。

ビヨンセの「フリーダム」という曲に合わせ、世界中の女の子たちが力強く歌って踊るビデオを作成しました。ビデオの中には、現在世界の女の子たちが立ち向かっている問題に関するデータや情報が紹介されているため、知識を広める役割も果たしています。

Youtube、Facebook、TwitterやInstagramなど合わせて2000万回以上再生され、デイビッド・ベッカム、カラ・デルヴィーニュ、ユアン・マクレガーなどの有名人もこぞってサポートを示しました。

ビデオを見た人がすぐに行動に移せるよう、さまざまな慈善団体と協力し、情報提供もしています。

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まとめ

「SDGs」と検索した結果、国連のサイトと並び上位に表示されたWebサイト The Global Goalsと、その運営団体Project Everyoneの紹介しました。

コミュニケーションの力を大切にする団体が運営するサイトなので、わかりやすく最新かつ重要な情報が得られる構成になっています。

Project Everyoneは草の根的な個人の活動から国際的な団体までさまざまな相手と提携し、斬新で大規模なアイディアを活かした活動をしています。

SDGsについてもっと詳しく知りたい、周りで起こっている世界と地球に関わるできごとについて知りたい、参加できるイベント企画を探している。これらのどれかに当てはまると思ったら、The Global Goalsのサイトを見たり、Project Everyoneに関わってみたりしてはいかがでしょうか。

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