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Global Goals Week 2020(SDGs週間)とは|注目ポイントを解説

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2020年は国連設立75周年、SDGs発足5周年を迎える節目の年です。また、新型コロナウイルスというイレギュラーな出来事により世界が翻弄されている年でもあります。

さまざまな変化がおこる中、Global Goals Week 2020(グローバルゴールズウィーク:SDGs週間)は世界情勢に合わせオンラインを活用した形で、例年通り開催される予定です。

今回の記事では、以下の内容についてご紹介します。

  • Global Goals Week2020の概要
  • Global Goals Week2020の注目イベント
  • 昨年のGlobal Goals Week2019の内容
  • 日本国内で行われるGlobal Goals Week2020関連のイベント
今回の記事はこんな人にオススメです
  • Global Goals Week(SDGs週間)について気になっている
  • Global Goals Week(SDGs週間)のイベント内容が知りたい
  • 日本で行われるGlobal Goals Week(SDGs週間)のイベントを知りたい

SDGsのすゝめ基礎_banner-Drop

Global Goals Week 2020(SDGs週間)とは

Global Goals Weekでは、SDGs(Global Goals)への意識を高め行動を起こすきっかけにしてもらうために、さまざまなパートナーとともに会期中に各国でイベントが開催されます。

始まったのは2016年で、Project Everyone・国連開発計画(UNDP)・国連財団(UNF)が主導しています。

開催されるのは年1回で、国連総会の会期と合わせて開催されています。Project EveryoneはSDGs達成に向けてさまざまな取り組みを行っている団体です。詳しくはこちらの記事にまとめています。

当初は参加したのが12団体と限られていましたが、2020年のGlobal Goals Weekでは、100団体を超える市民組織・企業・国連機関などが関わっています。

2020年のGlobal Goals Weekの特徴

2020年のGlobal Goals Weekは、9月18日から9月26日の期間に開催されます。

この期間には、SDGsが国連総会で採択された9月25日(Global Goals Day)が含まれています。

Global Goals Week 2020のテーマはFactivism(ファクティビズム)です。これはFact(事実)とActivism(積極的行動主義)の造語で、最新で正しい情報をもとにした統一的な行動の必要性を示しています。

2020年はパンデミック、気候変動、組織的格差を中心とした困難が特に目立った年であり、貧困地域にいる人などは最もこれらの影響を受けたことが国連で認識されていることが、テーマの背景にあると予想されます。

例年と比べて開催方法に特徴があり、世界情勢を考慮して全てのイベントがオンラインで開催されます。そのため、今まで以上に世界中の誰でもが参加できるイベントになっています。

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Global Goals Week 2020 内の注目イベントをご紹介

Global Goals Weekの期間中は毎日何かしらのイベントが開催されています。1日に多くて14ものイベントが実施されたり、期間を超えて9月1日から10月31日まで開催しているイベントがあったりするなど、充実しています。

ここでは、SDGs media が注目したイベントを各日1つずつ紹介していきます。

18日:野望から活動、意志から結果へ(From Aspiration to Activation and Intentions to Outcomes)

テクノロジーがどのように世界的な協力を促進しているか、SDGsを達成するために活動する人々を助けているかを探っていくフォーラムです。

イベントのオープニングでは、国連事務総長アントニオ・グティエレスが登場予定で、各日で経済学者・ファッションデザイナー・CEOなど著名なスピーカーが登壇します。

Farther(より遠く), Faster(より早く), Together(共に)というテーマで9月16日から9月18日の3日間に渡って行われます。

詳しい情報はこちらでご覧ください。

19日:「国家の連合:火急の時への至急の解決策」初上映(Premiere of “Nations United: Urgent Solutions for Urgent Times”)

コロナ・貧困・性別格差・環境問題・人権問題など、世界を襲う一刻を争う問題の解決策を探っていく映画が、国連のYouTubeチャンネルで公開されます。このような内容の映画で国際的に放送されるのは初めてです。

本作品は、映画製作会社の72 Filmsと監督・脚本家でProject Everyoneの創設者であるリチャード・カーティスがプロデュースしています。

国連のYoutubeチャンネルはこちらです。

20日:SDGsのために行動する週(Global Week to Act4SDGs)

こちらは、Global Goals Weekの全期間を対象にして行われている、世界のリーダー・市民・団体・機関への啓蒙・呼びかけの取り組みです。スローガンとして、「今を人々と世界のターニングポイントにする」を掲げています。

呼びかけの結果によって、地域でのゴミ拾いから、国際的な会議まで幅広い活動を起こすためのきっかけを作ることを目指しており、特に世界のリーダーたちに声を届け、行動を起こしてもらうことが目標です。

詳しい情報はこちらでご覧ください。

21日:ピース・ワン・デイ(Peace One Day Live Global Digital Experience)

俳優で映像作家のジェレミー・ギリーと俳優のジュード・ローがプロデュースするヴァーチャルイベントで、世界全ての大陸に放送されます。

国際的なスピーカー、役者、ミュージシャンが協力して、「国際平和デー」(9月21日、敵対行為を1日停止させることを世界の人々に呼びかけることを目的とした日)を広めるために開催されます。

詳しい情報はこちらでご覧ください。

22日:ウガンダの現状:コロナが小自作農家にもたらしている影響(Live from Uganda: How COVID-19 is Impacting Smallholder Farmers)

ハイファー・インターナショナル(貧困と飢餓をなくすため活動する開発組織)のCEOピエール・フェラーリと、同団体ウガンダ局長のウィリアム・マトヴがディスカッションをするイベントです。

ウガンダに住む小自作農家の生活がコロナにどう影響を受けているかがテーマ。ウガンダではコロナ対策により小自作農家の需要が減り、食糧不安に陥っています。

この問題を受け、ハイファー・ウガンダがどう対応しているか、これからどのように小自作農家をサポートしていけば持続可能なビジネスが築けるかについて議論される予定です。

詳しい情報はこちらでご覧ください。

ウガンダについて関心のある方は、SDGs media の関連記事もご覧ください。

23日:ユース・SDGサミット(Youth SDG Summit)

現在、ユース世代の人口が12億人と今までで一番多く世界人口の16%を占めています。SDGsを達成するためには、若いリーダーたちの力を借りる必要があるため、ユース世代がサミットを開きアイディアを交換する場とするイベントが開催されます。

詳しい情報はこちらでご覧ください。

24日:環境ウィークNYC(Climate Week NYC)

環境問題に立ち向かうために活動している人たちが、現在行っていることや開発しているものを披露するイベントです。

TEDトーク・ワークショップ・ヴァーチャルで海を体験するなど、さまざまな方法で環境問題解決策を学んでいく機会になります。内容は、観光・食料安全保障・インフラ・労働など10のテーマ別に進められます。

詳しい情報はこちらでご覧ください。

25日:ファクティビズムの日(Global Goals Day of Factivism)

今回のGlobal Goals Weekのテーマ、Factivismをもとにしたイベントです。

世界の現状を知るため、コロナの影響を図るためには、正しい最新のデータが必要です。Project Everyoneが開催するこのイベントで、世界の現状に関する10個の最新データが公開されます。

最新データを元に、活動を起こすきっかけを作ることを目標としています。

詳しい情報はこちらでご覧ください。

26日:SDGsエディタソン(Wiki Loves SDGs Edit-a-thon)

Project Everyoneが開催する1週間を通したエディタソンイベントです。エディタソンとは、特定のトピックやコンテンツを一斉に編集・改善するイベントです。

世界中のボランティアが協力し、Global Goalsのために新しいウィキペディアを作ったり、既存ページの改善をしたりします。

このイベントでは、知識を広めること・SDGsの認知度を広めることを目標としています。

詳しい情報はこちらでご覧ください。

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日本国内で行われるGlobal Goals Week 2020関連のイベント

ここまで、Global Goals Week 2020のイベントをピックアップしてきましたが、日本の団体が主導でこの時期に行われるイベントがあるのか気になりました。

そこで、Google検索・PR TIMES(プレスリリース)検索・Peatix(イベント情報)検索で、9/17時点の情報を探してみました。ヒットしたのは、FabCafe Tokyoが主催するワークショップGlobal Goals Jam Tokyo 2020と、FMラジオ局のJ-WAVEが行う特別番組の2つでしたので、それぞれ紹介します。

19日20日:Global Goals Jam Tokyo 2020

2日間のデザイン・ワークショップでSDGsや社会課題に挑むオンラインイベントです。

デザインメソッドを用いながらSDGsの目標の中から選んだ社会課題の解決を目指してアイデアを形にしていくことができます。

アムステルダム、バルセロナ、アンマン、バンコク、リオ・デ・ジャネイロなどの都市でも同時開催されているため、世界中の参加者と議論しながらワークショップが体験可能です。

ワークショップは主に英語で実施されますが、日本語のサポートがあるので英語が苦手な方でも安心して参加できます。

詳しい情報はこちらをご覧ください。

国連開発計画の日本事務所の公式Twitterでも案内されています。

22日:J-WAVE HOLIDAY SPECIAL FUTURE IS YOURS

J-WAVEでは、9/22の9時から17時55分まで9時間に渡って特別番組が放送されます。

J-WAVEは、FUTURE IS YOURSを掲げてSDGsメディアコンパクトに署名しています。

特別番組では、NATURE・WORLD・CULTUREの3つのテーマで、音楽とさまざまなソーシャルアクションが紹介される予定です。

詳しい情報はこちらをご覧ください。

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2019年に行われたGlobal Goals Weekの様子

2019年に行われたGlobal Goals Weekの模様も簡単にお伝えします。

9月18日から26日の期間で開催され、テーマは人々と地球のための行動でした。

10万6,500人以上がオンラインで参加し、3万人以上がイベント会場に集まりました。イベントは73種類が開催され、SNSを通して58億人にイベントの様子が届けられました。Global Goals Week 2019には、115カ国が関わり、54カ国語が使われる、まさにグローバルなイベントでした。

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まとめ

コロナの影響でSDGs達成への困難が増えてしまった2020年ですが、多くの機会と希望をもたらした年でもあります。

今までにない状況を目の前にしているため、パンデミック前よりもさらに強く、持続的で、公正な世界を協力して作れるチャンスが現れました。

「誰一人取り残さない」というSDGsの理念が今まで以上に重要になる中、Global Goals Weekは世界中の人々を会話と行動で結び、共通の目標に向かって進める場を提供しています。興味があるイベントにはぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

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