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社会貢献型のインターンシップを解説|SDGsに興味がある学生におすすめ!

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就職を控えた大学生のインターンシップ参加率は高く、学生就業支援センターの調査によると、その数は8割超え。参加した社数は4社から5社が4割弱と最多で、次に多かったのは10社以上と、インターンシップが積極的に利用されていることが分かります。

最近は大学生が企業に求める価値も幅広くなり、仕事のやりがいや福利厚生以外にも、企業の社会的責任(CSR)やSDGsへの取り組みといった「企業理念」を重要視する学生も存在します。

そこで今回は、SDGsや社会貢献関わりたい学生に向けたインターンシップ制度をご紹介。参加するメリットや情報の探し方といった、インターンシップの基本情報も解説しています。

今回の記事はこんな人にオススメです
  • SDGs系のインターシップについて知りたい
  • インターンシップの基本情報をおさらいしたい
  • インターンシップの募集時期や注意点を調べていた

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目次

SDGsに関心のある学生と就職の関係

東京大学が20206月に実施したアンケート調査によると、東大生のSDGs認知度は87%と高く、また68%の学生が将来勤める企業を選ぶうえで、「その企業がSDGsを経営戦略などに組み込んでいることを一つの判断基準として考慮する」と回答しています。

就職先の企業がSDGsに取り組んでいるかどうかは、学生にとってあたりまえの判断基準になりそうですが、就職の前段階となるインターンシップにおいても同様、SDGsが欠かせないポイントになりそうです。

では、SDGsに関心のある学生が応募できるインターンシップにはどんなプログラムがあるのでしょうか。

今回は海外インターンシップ、NPONGOインターンシップ、SDGs企業インターンシップの3つに分けて、それぞれの特徴や事例、メリットを紹介します。

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SDGsインターンシップの3タイプを解説

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1.  海外インターンシップとは

特徴と事例

海外インターンシップは主に、途上国における開発協力や人材・教育関連の企業で行われます。例えば南アフリカのエコシステム関連企業で企画やマーケティングに携わったり、インドのスラム街で暮らす女性の雇用創出に取り組むベンチャー企業に挑戦したりするなど、舞台は「世界」です。昨今の新型コロナウイルス感染拡大により、日本からオンラインで参加できるインターンシップも少なくありません。

メリットとデメリット

海外インターンシップで働く場合、コミュニケーションは英語が基本。語学力が必須になるケースがほとんどです。また現地で活動するインターンシップの多くは、数週間から数カ月など長期間に渡るため、文化や生活習慣の違いに戸惑うこともあります。ただ、日本では得られない経験や知識によって成長できれば、就職活動にも活かせるでしょう。

2. NPO・NGOインターンシップとは?

特徴と事例

NPO・NGOインターンシップとは主に、社会貢献活動に取り組む団体でインターンとして働くケースを指します。就業先は国内外さまざまで、具体的には国内の子どもの貧困問題に取り組む団体でインターンをする、国際協力を行うNGOで事務インターンとして働くなどです。

メリットとデメリット

NPO・NGOインターンシップを体験するメリットは、社会問題について理解を深められるのはもちろん、NPONGOの仕組みを現場で学ぶことができる点でしょう。同じ志を持った仲間との出会いは、その後の大きな財産にもなります。一概には言えませんが、NPOは非営利団体のため無給だったり、交通費程度の支給だったりする場合があり、収入という点はあまり期待できないかもしれません。

3. SDGs企業インターンシップとは?

特徴と事例

SDGsに積極的な企業やCSR意識の高い企業のインターシッププログラムに応募する手段も有効です。途上国の児童労働問題の解決に取り組む企業に携わったり、地球温暖化や食品ロスを意識する大型百貨店で、短期インターンシップに応募したりといった事例があります。

メリットとデメリット

企業の場合、海外インターンやNPONGOと比較して、インターン生の募集人数が多い点はメリットです。ただ、応募する学生の数も多くなるので倍率も高くなりがち。採用されるための準備はしっかりしておきましょう。

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インターンシップの基礎知識

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インターンシップ制度を有効活用するために、まずインターンシップの基本知識を身に付けましょう。

インターンシップとは

インターン(intern)とは英語で、「研修生」や「実習生」を意味し、インターンシップとは、就学中の学生が企業で体験する就業プログラムのこと。政府は、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」と定義しています。

ただそうした定義に反し、就業体験とはいえない会社説明会に過ぎないものや、学業の妨げになるようなプログラムが蔓延するようになり、政府から注意が喚起出されています。

今後は就職の採用を目的とする「採用直結型」のインターンシップもNGという方針が示されています。ただ、現状は法律で禁止されているわけではないためルールは曖昧ですが、将来的に規定が変わる可能性があることも念頭に置いておきましょう。

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インターンシップに参加するメリット5つ

インターンシップ制度に参加するメリットはさまざまありますが、ここでは代表的な5つを紹介します。

1. 業界や企業について理解が深まる

企業のWebサイトにアクセスすれば、ある程度は企業理念や業務内容を知ることはできます。ですが、文字情報として得る知識と、企業の現場におもむいて経験するのとでは雲泥の差があります。インターンシップに参加する最大のメリットは、関心のある業界や企業の理解を、実践を通して深められる点です。

2. 志望動機の作成に有利

インターンシップの体験は、就活時に作成する志望動機にも有利です。いざ、志望する動機を文章にしようとしても、何を書いたらいいか分からないものです。

就業体験があれば、業界や企業に対する想いを自分の言葉で伝えることができ、実際の経験を交えながら書く生きた言葉は、他の学生と自分を差別化する重要な自己PRポイントにもなります。

3. アルバイトとは違う就業経験が得られる

働き始めたその日から実務に専念するアルバイトとは違い、インターンは仕事の内容を理解し、自分の適正を見極めるのが目的。そのため、企業理念や業務内容といった基本的なことはもちろん、組織やチームで働くことといった「働くこと」そのものの理解を深める機会にもなります。

特に数ヶ月に渡るプログラムの場合、社員と同じようなマインドを求められることもあり、アルバイトとは違う厳しさの中でやりがいも得られます。

4. 入社後のミスマッチを防げる

「思い描いていたような企業じゃなかった」などの理由で、入社後数カ月で退職を決断する人は少なからずいます。インターン生として就業体験をすることで自分の適正を把握し、仕事の内容や社風も事前に理解できれば、入社後のミスマッチを減らすことにつながります。それは働く側にとっても、雇用する企業にとっても大きなメリットです。

5. 人脈を広げるチャンスになる

学内のサークルや部活、アルバイト先では、気の合う仲間が主な交友関係になりやすいですが、インターンシップを通して似たような志を持つ仲間に出会えるかもしれません。同じ目標に向かって頑張れる仲間と切磋琢磨できる環境は、自己成長につながります。また、インターン先の企業で出会う先輩や上司も、今後のキャリアアップにつながる大切な人脈になるかもしれません。

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インターンシップを実施する企業側のメリットは?

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企業はなぜ、インターンシップ制度を導入するのでしょうか。ここでは企業目線でインターンシップを行うメリットについて見ていきましょう。

自社の情報を学生に伝える機会になる

インターンシッププログラムは「広報活動の一環」になります。例えば、大企業と違い知名度があまりない中小企業は、まず企業の存在自体を知ってもらう必要があります。インターンシップ導入企業として周知できれば、早いうちから会社の魅力や働くメリットを学生に提示することが可能です。

入社後のミスマッチを防ぐ

「入社後のミスマッチを防ぐこと」もインターン生を募集するメリットです。入社して間もない新入社員に退職されると、企業の損失は小さくありません。本採用の前にインターン生として働いてもらえば、学生の適正を見極めることにもつながります。ミスマッチを減らすことは、企業・学生双方のメリットになります。

学生ならではの働きを求めている

社会人にはない「学生ならではのアイデアやスピード感」に企業は期待しています。新しい事業の立ち上げにインターン生を活用するケースは少なくありません。時間に融通が効きやすい学生がいてくれれば、普段はなかなかマンパワーを割けないプロジェクトに着手できるほか、学生の存在が社員への刺激にもつながります。

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インターンシップの参加に最適な学年と時期は?

インターンシップに参加するベストタイミングはいつなのでしょうか。

最近は1年生や2年生のうちから参加する学生も増えているようですが、就職活動が本格始動する前の「3年生の夏前から」が一般的です。ただ、インターンシッププログラムの種類や形態はさまざまで、実施時期もばらつきがあります。

関心のある企業がどんなタイプの制度を実施しているのかを事前によく確認し、参加する最適な学年と時期を見極めましょう。

期間別インターンシップの種類とメリット

先に述べたとおり、インターンシップの実施期間はさまざまですが、ここでは「短期」「中期」「長期」に分けて、それぞれの特徴とメリットを解説します。

短期インターンシップの特徴とメリット

1日から数日程度という短期型に参加するメリットは、複数の企業インターンシップに参加できる点です。ただ、就業経験を積むというよりは、会社説明会の延長に近いため、本来の就業体験を含むインターンシップとは呼べないものもあります。そのため、会社や仕事について簡単な質問をしたり、会社の雰囲気に触れたりして理解を深める程度として捉えておくといいでしょう。

短期インターンシップが実施されるのは春休みや夏休みのほか、週末を利用したプログラムも多数用意されています。

中期インターンシップの特徴とメリット

中期インターンシップは1週間・半月・1カ月ほどの期間がほとんど。就職を控えた3年生の多くが、この中期プログラムに参加します。短期型とは違い、実践的な就業体験につながるチャンスが多く、参加した学生の満足度は高めのようです。     

中期インターンシップも春休みや冬休みなど、学生の長期休みを利用したプログラムが大半です。

長期インターンシップの特徴とメリット

長期インターンシップとは半年から1年、最低でも3カ月といった期間で実施されるプログラム。短・中期インターンシップは就活生を対象にしていることが多いですが、長期の場合は1年生や2年生のうちから参加する学生もいます。

実は長期インターンシップに参加する学生はまだ一握り。その分、他の学生と差別化するチャンスになります。勉強や部活、アルバイトなどに専念する学生も多いですが、アルバイトの変わりに長期インターンで収入を得るという道を検討してもいいかもしれません。

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インターンシップを実施する企業の種類と特徴

SDGsを経営戦略に取り入れている企業や、社会問題の解決に取り組む企業のインターンシップ制度については前述しましたが、他にも大企業、中小企業、ベンチャーやスタートアップ企業、官公庁や省庁、国際機関によるインターンシッププログラムが提供されています。

インターンシップ情報の探し方

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繰り返しますが、インターンシップ制度を有効活用するためには情報収集が鍵になります。どの企業が、いつ、どんなプログラムを実施しているかを知るには、下記の3つが主な情報源になっています。

1. 就職情報Webサイト

情報源のトップにあげられるのが就職情報サイトでしょう。最近ではインターンシップに特化したWebサイトも登場しています。また、就職活動を支援する企業が主催するインターンシップイベントや業界研究イベントに参加し、早いうちから企業と接点を持つ学生も多いようです。

2. 企業のWebサイト

特定の企業のインターンシップ制度に応募したいのであれば、直接、企業のWebサイトを確認するのがベストです。就職情報サイトには情報を掲載していない企業もあるので、気になる企業の情報は常にチェックしておくといいでしょう。

3. 大学のキャリアセンター

学校のキャリアセンターには、多くの企業からインターンシッププログラムに関する情報が寄せられています。場合によっては、希望する企業に就職したOBOGを紹介してくれる学校もあるようです。

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インターシップの申し込みはいつ? 必要書類は?

申し込みの時期

1年を通して行われるインターンシップですが、中期インターンの申し込みは開催時期の1カ月から2カ月前に行うのが一般的です。例えば、夏休みを利用したインターンシップに申し込むのであれば6月から7月に、春休みの2月に実施されるインターンシップの場合は12月から1月に申し込みます。

短期のインターンシップは、企業によって募集時期はさまざまです。希望する企業のWebサイトなどをまめにチェックするようにしましょう。また、3カ月以上にわたる長期インターンシップも、募集時期が企業によって異なります。

いずれにしても、気になる企業があればWebサイトやSNSを随時チェックしたり、直接問い合わせをしてみたり、学校の先輩や先生にアドバイスを仰いだり、できる限りの方法で情報収集をしてみましょう。         

必要な提出書類は?

インターンシップの申し込みに必要な書類は、自分の名前や住所といった基本情報から、自己PRや志望動機を記入する「エントリーシート」が一般的。なかには、企業指定の書類を求めるケースや、逆に書類提出を求めない企業もあるようです。各企業の募集要項をしっかりチェックしましょう。

インターンシップを有効活用する3つのポイント

ここでは、インターンシップを有効利用ために役立つ3つのポイントを紹介します。これから応募するインターンシップにお役立てください。

1. 早めに準備を始める

インターンシップに挑戦したい企業を早めに見つければ、準備に十分な時間をかけられます。その企業や業界について普段から勉強し、求められる能力を身につけることができれば、選考の際に有利になります。 

2. 戦略的なスケジュールを立てる

複数の企業プログラムに応募したい場合は、実施時期や募集要項の事前確認を入念に行いましょう。企業研究やエントリーシートの作成など、採用に向けた下準備も重要です。余裕を持って戦略的なスケジュールを立てましょう。

3. 自己分析と面接、グループワークの練習を繰り返す

インターンシップの選考には多くの場合、面接が設定されます。アルバイトの面接と違い、自己PRや学生時代の実績や志望動機などを徹底的に聞かれます。特にグループワークやグループ面接の場合は、他の学生と自分を差別化できるかがポイント。自分の魅力や強みをよく分析し、堂々を答えられる練習をしておきましょう。

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まとめ

 学生の間にSDGsや社会貢献に関わるインターンシップにチャレンジしたいなら、早いうちから該当する企業を探して、応募する社数を絞っておくことをオススメします。

希望する企業が決まったら、プログラムが実施される時期や期間、募集要項を入念にチェックし、応募のチャンスを逃さないようにしましょう。また、企業研究やエントリーシートの作成といった下準備を、余裕を持って行うことも大切です。

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