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SDGコンパス超解説|ステップ4では全社で取り組めるようになろう

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こちら記事では、企業のSDGs/サステナビリティ推進に欠かせないSDGコンパスのステップ4「経営へ統合する」ですべきことをまとめています。紹介している内容は、SDGs media を運営する株式会社Dropが企業向けの研修・コンサルティングのなかでお伝えしているものです。

そのため、最後まで読んでもらえれば企業がSDGsに取り組む方法や、推進でつまづきやすいポイントなど、実践的な情報を知ることができます。

当社は、ステップ4「経営へ統合する」ですべきことは、ステップ3「目標を設定する」で決めた成果目標と行動目標の達成を目指して取り組むことだと考えています。

そのうえで、SDGs推進の事務局が中心になって、目標達成に向けた行動が適切に実行できているのか定期的に点検して、必要に応じた実行支援をしなければなりません。

今回の記事ではステップ4で主にSDGs推進の事務局がすべきことを解説します。

他のステップを解説した記事はこちら

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ステップ4ですべきことの全体像

ステップ3「目標を設定する」では、自社の重要課題に対して成果目標を定めて、その達成に必要な行動目標を決めました。

それ以降は、この目標達成に向けて担当者が取り組みを続けるなかで、状況に応じて目標の指標や行動を改善していくことが求められます。

そのような目標達成に向けた改善を行うには、取り組みの担当者任せにするのではなく事務局が主導してPDCAサイクルを回すような仕組みを作りましょう。

ステップ4「経営へ統合する」でSDGs推進の事務局が実行すべきことが、以下の3点です。

ステップ4「経営へ統合する」で事務局がすべきこと
  • 定期的な進捗共有の機会づくり
  • SDGs推進の年間計画の作成と実行(社内浸透施策)
  • 成果目標・行動目標の見直し

以下のステップ3の解説記事でも掲載したピラミッド図のように、事務局のメンバーは一定の業務量があるため、成果目標と行動目標に関する取り組みを担うリーダー・メンバーとは可能であれば兼務しないようにしましょう。

推進体制のイメージ

定期的な進捗共有の機会づくり

重要課題ごとの取り組みが進行し始めて一定期間(3カ月から4カ月)が経過すれば、その期間で実施したことを共有する機会を定期的に設けましょう。

当社では1回2時間ほどの会議を開いて、それぞれの取り組みの進捗共有現状の課題に対する解決策を検討する機会にしています。担当者を集めて進捗を共有すれば、その情報が刺激や参考になり相乗効果が生まれることもあります。

また、事務局がこのような機会を設けなければ推進が停滞するケースもあるため、定期的な進捗共有の機会を設けることで継続的な行動を促す効果も期待できます。

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SDGs推進の年間計画の作成と実行(社内浸透施策)

SDGコンパス超解説|ステップ4では全社で取り組めるようになろう‐B

年間計画で各部署のSDGs推進を支援する

ステップ4「経営へ統合する」の段階までくれば、早期にSDGs推進の年間計画を立てるようにしましょう。担当するのはSDGs推進の事務局です。

ここでは年間計画として、おもに社内浸透に関する施策やステップ5「報告とコミュニケーションを行う」に関する情報発信などに関する施策の実行スケジュールを立てましょう。

例えば、年間計画に含める施策には以下のようなものが考えられます。

  • 目標達成に向けた取り組みに前向きな社員を増やすために全社的なイベントやキャンペーンを企画・実施する
  • 年度末にその年のSDGs推進をまとめたSDGsレポートを発行するから逆算して準備の予定を立てる
  • 自社の優先課題・重要課題・目標や取り組みへの想いを掲載するWebページを作る

このような施策を完了させるには、数カ月単位の期間が必要です。ましてやSDGs推進を初めて行うため予期せぬトラブルはつきものです。そのため、年間で実行すべきことの全体像とスケジュールを描いて、適切なタイミングで実行されるように推進の年間計画が必要なのです。

この年間計画は、施策数や実施タイミングを社内イベントと調整して立てるようにしましょう。特定の時期に普段の業務とは異なる動きが重なり、従業員の負担が大きすぎる計画にならないように工夫が必要です。

年間計画の詳細は以下の記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。

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社内浸透施策の流れと実施すべきこと

従業員の全員が、新たに発生したSDGs推進に関する業務に前向きなわけではありません。そのためステップ4以降で全社的な取り組みを進める際には、社内浸透施策を実施して基本知識の理解や自社がSDGs推進する意義に納得してもらうことが大切です。

当社ではこの時期の社内浸透施策として、以下のような順番で実施していくことをオススメしています。

1. 基本知識の獲得

SDGs/サステナビリティに関する基本的な知識を得てもらうために eラーニングや座学研修による学習機会を設けましょう。事前事後のアンケートや理解度テストを用いて効果を測ることもあります。

2. 方針の周知

ステップ3までに決めた自社の方針や重要課題について従業員に周知します。特に効果的なのは経営層やSDGs推進のトップに、自らの言葉で語ってもらうことです。これによって従業員の動機付けや会社の決定事項として納得が得られるなどの効果が見込めます。

3. 重要課題の紹介

重要課題・成果目標・行動目標についてそれぞれの担当者(推進リーダー)が、取り組み内容・取り組む背景・取り組みで得られる価値などを紹介しましょう。1つ目2つ目の内容よりも従業員の仕事に直結するので、従業員に自社のSDGs推進を自分ごとだと捉えてもらうことを目指しましょう。

詳しい社内浸透の情報は、以下の記事で詳しくまとめていますので合わせてご覧ください。

とはいえこのような施策を実行しても、推進初期から従業員全員の自発的な行動を期待することは難しいです。そのため、初期は一部の意欲的な従業員だけを抜擢しグループを形成して確実に推進を進めるようにしましょう。

グループの活動が徐々に評価され社内での存在感を増してくれば、SDGs推進に対して参加希望者・賛同者が増えて多くの従業員の行動が変わっていくことが期待できます。

株式会社リコーが導入しているSDGsキーパーソン制度が、参考になりますのでこちらのページで詳細をご覧ください。

【無料資料】SDGs/サステナの社内浸透に役立つ資料&ツールをプレゼント

全社でSDGs/サステナビリティに取り組むには、社内浸透が欠かせません。この社内浸透は担当者が苦労する業務の1つでもあります。

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成果目標・行動目標の見直し

SDGs推進が始まれば、うまく結果が出ないこともあります。ほとんどの推進担当者が、自社の重要課題に対する取り組みの経験がないなかで実行するため、うまくいかないことも仕方がありません。

うまくいかない理由として、成果目標の指標や行動目標の行動内容が適切でないこと経験不足で行動内容を実行する難易度が高いことなどが考えられます。

このような場合は、指標・行動内容の変更を検討してより良い項目を探しましょう。

ただし、達成が難しいとしても、成果目標・行動目標ともに数値目標の下方修正は望ましくありません。指標に問題がなければ取り組みの方向性は悪くなく結果が出ていないだけなので、結果が出るように行動の量や質を改善できるように工夫しましょう。

各目標の見直し時期の目安は実施から1年ごとです。当初の目標と進捗状況を照らし合わせながら、目標を更新するといいでしょう。初めて経験する業務でうまくいかないケースも十分にありえるため、SDGs推進ではこのような変更が一般的です。

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パートナーシップの事例

最後に、ステップ4「経営へ統合する」に含まれている共通課題に対して同業者とパートナーシップを組んで施策を推進する事例と、特定業界内で共通の課題に取り組むために組織されたイニシアチブを紹介します。

花王・ライオン

使用済みつめかえパックを協働で水平リサイクル

▶詳しくはこちら

ANN・JAL

2050カーボンニュートラルに向けたSAF(持続可能な航空燃料)に関する共同レポートを策定

▶詳しくはこちら

日本印刷産業連合会

2050カーボンニュートラル宣言

▶詳しくはこちら

【独自サービス】知識獲得の先にある自社方針の解説を含む貴社オリジナルの動画教材を制作します!

SDGs/サステナビリティの社内浸透には、従業員に基礎知識と自社方針を理解してもらう必要があります。しかし、既存のパッケージ化された研修・ eラーニング教材では、自社方針を盛り込むことが難しいです。

そこでSDGs media を運営する株式会社Dropでは、自社方針の解説などお客様が従業員に知ってもらいたい情報を教材に盛り込める『社内浸透用のオリジナル動画制作サービス』を取り扱っており「自社方針や取り組み内容など社員に伝えたい情報をわかりやすく動画にしてもらえて、繰り返し毎年利用できることも助かる」などと好評を得ています。

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まとめ

ここまで読んできてステップ4「経営へ統合する」でSDGs推進の事務局がすべきことは把握できたでしょうか。

ステップ4では、それまでのステップで決めた目標の達成に向けて、全社で効果的に取り組んでいくために事務局がすべきこととして、以下の3つを実行しましょう。

ステップ4「経営へ統合する」で事務局がすべきこと
  • 定期的な進捗共有の機会づくり
  • SDGs推進の年間計画の作成と実行(社内浸透施策)
  • 成果目標・行動目標の見直し

SDGs media を運営する株式会社Dropでは、SDGコンパスに沿って推進を進める際に役立つ教育コンテンツ・研修eラーニングコンサルティングサービスなどを提供しています。

年間計画の立案や継続的な社内浸透に関する支援サービスも受け付けています。お問い合わせをいただければ、まずは状況や要望について担当者が丁寧にヒアリングいたしますので、気軽にご連絡ください。

SDGコンパス超解説記事の一覧

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ビジネスと人権の基本知識・企業による人権の取り組みのプロセスとポイント・人権に関する教育/研修の重要性

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