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【企業のSDGs事例】老舗製紙メーカーがプラスチック問題に一石を投じる|春日製紙工業

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プラスチックが地球環境に大きく悪影響を及ぼしています。海に流出した大量のプラスチックが、海の生態系・生き物に被害を加えています。

こういった事態でありながらも、スーパーやコンビニで陳列されている商品の9割以上がプラスチックで包装されています。プラスチックは、軽量で丈夫、さらに安価で製造できるので、我々の生活には欠かせない存在であります。しかし、「SDGs(エスディージーズ)(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))」で語られる2030年の未来像と現実には大きなギャップがあり、プラスチック問題は企業・消費者が向き合わなければいけない課題の1つです。

そこで今回の記事では、プラスチック問題に一石を投じる老舗製紙メーカー 春日製紙工業株式会社(以下、春日製紙工業) の取り組みをご紹介します。

今回の記事はこんな人にオススメの内容です
  • プラスチック問題に取り組む企業について知りたい
  • プラスチックの代替品が気になる
  • プラスチック問題に対して個人のできることを知りたい

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春日製紙工業とは?

春日製紙工業は、静岡県富士市の製紙メーカーです。1930年に創業し、90年の歴史がある老舗企業です。その昔、ザ・ドリフターズのいかりや長介さんが働いていたことでも有名です。

「地球とともに。」という経営理念のもと、再生紙で作ったトイレットペーパーなど、環境にやさしい紙製品を製造しています。

貢献する目標

それでは、春日製紙工業が貢献するSDGsの目標について見ていきましょう。

春日製紙工業が貢献するSDGs

春日製紙工業は、これまで培った独自のノウハウと最先端の技術を駆使し、再生紙トイレットペーパー以外にも、環境に配慮した商品を数々開発しています。その中でも、プラスチックに代替する商品開発は目を見張るものだらけで、ものづくりを通して環境対策に貢献しています。

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春日製紙工業のすごい紙製品3選

ここからは、春日製紙工業が製造している3つの紙製品をご紹介します。いずれの商品も、春日製紙工業の技術の賜物であり、これから注目度が増していく商品ばかりです。

紙ストロー

日本国内でプラスチックストローの使用禁止を発表する企業が相次いでいます。スターバックスは、プラスチックストローの代わりに紙ストローを2020年1月から段階的に導入しました。

ですが、紙ストローには「30分~1時間程度ですぐにふやける」とデメリットがありました。しかし、春日製紙工業の紙ストローは高い耐久性を誇り、使いやすさにSNSで多くの賛辞を得ています。

2019年8月に紙ストローを販売開始し、すでに全国の各施設やホテルで導入されています。春日製紙工業の紙ストローは、環境省が推進するキャンペーン「プラスチック・スマート」のWEBサイトでも紹介されています。

紙製フタ

テイクアウトのコーヒーや牛丼、コンビニ弁当、カップ味噌汁など、ありとあらゆる商品のフタはプラスチックで作られています。そういったプラスチック製のフタに代わる商品開発も行っています。

春日製紙工業のフタは、スープや味噌汁に使われることを想定し、フタの内側に撥水加工を施しており、水を垂らしても転がっていきます。

さらに、飲料用に使う紙製フタもあります。

現在、紙製フタは圧倒的に少数派ですが、多くの商品のフタが紙に変われば、大きなインパクトにつながります。

紙カプセル

春日製紙工業では、プラスチックカプセルに代わる紙カプセルを開発しています。

イギリスとアイルランドのマクドナルドが、2021年初頭までにハッピーセットで提供しているプラスチック製のおもちゃをやめると発表しました。これにより3000トンを超えるプラスチックが削減されると試算されています。

日本に訪れて、ガチャガチャを楽しまれる外国人旅行客は多くいます。もし、日本国内のガチャガチャが紙カプセルに変われば、これもまた大きなインパクトにつながるでしょう。

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紙製品が増えると、たくさんの木が伐採されるのでは?

ここまでプラスチックに代替する紙製品を紹介してきましたが、読者の中でこのような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

プラスチックの代わりに紙製品が増えると、たくさんの木が必要になり、伐採される木が増えて、環境に悪影響を与えないのか?

こういった事態を避けるために「FSC認証」という規格があります。

FSC認証

FSC認証は、「環境・社会・経済的側面での厳しい規格のもと適正管理された森林木材による製品であること」を証明した規格です。つまり、FSC認証を受けた紙製品は、「環境配慮型の商品」といえます。

FSC認証は、木材の伐採から製品に至るすべての工程(生産、流通、製造、管理)が、FSC認証を受けている会社によって取り扱われているが条件です。

今回、ご紹介している春日製紙工業もFSC認証を受けています。主力商品であるトイレットペーパーなどは、再生紙を使用して製造され、新しい木を伐採することがないため間接的に森林保護につながり、FSCリサイクルの認証を受けています。

いずれにしても、プラスチック問題は危機的レベルにあり、プラスチックの抑制が求められます。そのため、地球環境に配慮した枠組みで構築されているFSC認証の紙商品で、プラスチックの代替商品を製造することは、解決策の1つと言えます。

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さいごに

今回は、春日製紙工業の取り組みについてご紹介しました。

春日製紙工業では、自社のTwitterで面白い情報を発信しています。実は、SDGs mediaでもTwitterを通して、春日製紙工業の商品を初めて知りました。

もし、今回ご紹介した商品で気になる商品がございましたら、ぜひお気軽にご連絡してみてください。

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