マテリアリティ社内浸透に苦戦する原因とは?教材選びのポイント3選
SDGs・サステナ研修やコンサルで企業を支援する株式会社Dropには、「SDGs・サステナビリティの社内浸透がうまくいかない…」と悩む担当者からのご相談が、2019年頃にSDGsが企業で注目され始めた頃と比べて増えてきています。
特に、従業員に対して自社が取り組む優先課題であるマテリアリティを、社内浸透させることに苦戦されるケースが多いです。
企業のSDGs推進で参考にされることが多いガイドライン「SDGコンパス」の5つのステップ内の4つ目に位置する「経営に統合する」でも、自社のマテリアリティや目標を浸透させて全社的に目標達成へ向けて取り組むことが不可欠だとされています。
SDGs推進で重要な取り組みであるマテリアリティ社内浸透を成功させるカギの1つが、使用する教材の質です。講師が講義形式で行う研修や動画を視聴するeラーニング・動画教材などが社内浸透の施策例であるため、その質が社内浸透の効果を左右します。
そこで今回の記事では、株式会社Dropが企業のマテリアリティ浸透を支援してきた経験から、効果的な教材のポイントを解説します。
今回の記事は以下のような人にオススメです
- マテリアリティを策定中のSDGs/サステナ担当者
- マテリアリティ・方針が決まり次の一手を検討しているSDGs/サステナ担当者
- マテリアリティ社内浸透を実施したが効果を実感できていないSDGs/サステナ担当者
目次
教材のおもしろさがマテリアリティ浸透の成果を左右する
株式会社Dropでは、マテリアリティ浸透施策に使用する教材にはおもしろさが欠かせないと考えています。とはいえ、例えばその研修教材を見た従業員が思わず笑ってしまうバラエティ番組のようなFunnyなおもしろさが必ず必要なわけではありません。
ここで言うおもしろさは、講義形式の研修や動画を視聴するeラーニング・動画教材の内容や演出に、見やすくなる工夫があり研修の時間があっという間に終わったと感じられることを指します。言い換えれば視聴者が没入できるような教材をおもしろいとしています。
おもしろくない教材を避けるべき理由
インターネットが発達した現代で、多くの人が自分専用のスマートフォンを持ち、日々さまざまなコンテンツに触れています。自宅でTVを見るだけでなく、移動中や職場でもスマホを使ってYouTube・インスタグラム・Tiktokなどのコンテンツを毎日見ている人も多いのではないでしょうか。
目で見て情報を得る機会が増えたことで、以前より動画コンテンツの競争が高まり、見つけてもらう・再生回数を増やすためのさまざまな工夫がこらされています。
このような視聴者の興味を惹く動画コンテンツを見慣れている従業員に対して、これまでと同じような研修やeラーニングでは、仕事として見ないといけないとは言え教材の質が低いことに苦痛を感じて見たくないと感じさせてしまう可能性があります。
そのため、研修・eラーニングでの学習効果を高めるには、従業員が楽しんで見ている動画コンテンツに習って、おもしろい教材を用意する・作る工夫が必要です。
【事例】おもしろくないと感じる教材の特徴
おもしろくない教材にはどのような特徴や共通点があるのでしょうか?
おもしろくない教材の特徴・共通点
- つかみで興味がわかない
- 出演者・講師が淡々と話している
- スライドに文字が多い
- 出演者・講師がいかにも台本を読んでいる
- 映像シーンの切り替わりが少ない
YouTubeの検索やオススメ動画によって、タイトルやサムネイル画像に興味を持って視聴し始めても、このようなことを感じると視聴をやめる人が多いのではないでしょうか。
つまり、研修やeラーニングにもこのような特徴があると、従業員は「もう見たくないけど仕事だから見ないといけない」と仕方がなく視聴をするようになってしまうおそれがあります。この状態で内容に集中することは難しく、ぼーっとしてしまったり他のことをしながら見てしまったりします。
このような受講者には、社内浸透施策の目的が果たせないでしょう。
【独自サービス】知識獲得の先にある自社方針の解説を含む貴社オリジナルの動画教材を制作します!
SDGs/サステナビリティの社内浸透には、従業員に基礎知識と自社方針を理解してもらう必要があります。しかし、既存のパッケージ化された研修・ eラーニング教材では、自社方針を盛り込むことが難しいです。
そこでSDGs media を運営する株式会社Dropでは、自社方針の解説などお客様が従業員に知ってもらいたい情報を教材に盛り込める『社内浸透用のオリジナル動画制作サービス』を取り扱っており「自社方針や取り組み内容など社員に伝えたい情報をわかりやすく動画にしてもらえて、繰り返し毎年利用できることも助かる」などと好評を得ています。
マテリアリティ浸透の教材を作成する3つのポイント
最後に、視聴者・受講者が没頭しやすいおもしろい教材を作成するポイントを3点紹介します。
- 話しぶりで出演者・講師を選ぶ
- 見やすくて没頭できる工夫をする
- 情報を選別して理解しやすい言葉に変換する
このポイントを踏まえて社内での教材作成や社外への発注をすれば、マテリアリティの社内浸透が成功する可能性が高まります。
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話しぶりで出演者・講師を選ぶ
講義形式の研修や動画を視聴するeラーニングのどちらでも、出演者・講師の話しぶりは重要です。話すテンポとスピード、滑舌と聞き取りやすさ、声の大きさや感情表現(抑揚)などが話しぶりの良し悪しを決める要素です。
おもしろくないと感じる教材の特徴で挙げた淡々と話すことはなるべく避けるといいでしょう。話しぶりが淡々としていると、強調するポイントが伝わりにくかったり、眠気を誘ってしまったりするなど、デメリットがあるからです。
従業員が研修講師を務める、もしくは教材を外注する、どちらの場合でも出演者・講師の話しぶりは、教材の質を決める重要な要素なのでこだわって決めることをオススメします。
見やすくて没頭できる工夫をする
YouTubeでは「視聴維持率」という指標が重視されており、なるべく長く見てもらえれば優秀な動画だと判断されています。長く見られる動画の共通点は、大きく言えば「おもしろくて続きが見たい」と思わせ続けられることです。
教材でも同じように、視聴者・受講者が没頭できる内容が望ましいです。そのためにできる工夫には以下のようなものがあります。
見やすく没頭できる動画にする工夫
- スライドデザインにこだわる
- 質問や問いかけを適宜入れる
- 冒頭で教材の趣旨を伝える
- テロップをつける
- BGMを入れる
- 効果音を入れる
- 余計な間をカットする
- 教材1本の時間を短くする(オススメは5分から10分)
情報を選別して理解しやすい言葉に変換する
自社のマテリアリティや数値目標を理解してもらうための社内浸透研修・eラーニングには、どうしても従業員が聞き慣れない用語や概念が含まれてしまいます。しかし、そのような言葉をそのまま使っても、難しく感じられてしまうため工夫が必要です。
そこで効果的な工夫が、言葉の言い換えと接続詞の活用です。
聞き慣れない用語や概念は、なるべくわかりやすい言葉に変換して伝えるようにしましょう。そうすれば理解してもらいやすくなります。ただし、用語や概念の中には変換によって本来の意味とは異なる意味で理解をされるおそれもあります。また、用語や概念を社内で通じる共通言語にしたいこともあるでしょう。
そのような場合は、その用語や概念の背景にある事柄や関連する物事を、接続詞を用いながら順を追って論理的に伝えることが大切です。関連する事柄をつなげて1つずつ伝えることでわかりやすくなります。
また、教材に含める情報を選別することも重要です。自社のマテリアリティや数値目標を決めるプロセスには、紆余曲折がありますがそのすべてを従業員に伝える必要はありません。全社でマテリアリティ・数値目標を目指して取り組みを進めるために必要な情報に絞って、教材にすることを意識しましょう。
まとめ
SDGs・サステナビリティの本格的な取り組みに欠かせないマテリアリティや目標の社内浸透に効果的な教材のポイントを解説してきました。万人におもしろいと感じてもらえる教材づくりのハードルは高いかもしれません。
しかし、株式会社Dropでは、クライアントのニーズを詳しく聞きながら、おもしろい教材を届けられるように試行錯誤しながら研修・eラーニングを制作しています。今回の記事では、その制作で意識していることをお伝えしました。
ここで紹介したおもしろい教材を作る3つのポイントを、自社での教材づくりや外注先選びにぜひお役立てください。
株式会社Dropでも、クライアントの希望に合わせた研修動画教材の制作を受け付けています。制作支援の事例が気になる方は、教材制作の以下から事例ページをご覧ください。
▶実績:株式会社NTTドコモ「自社のサステナビリティへの取り組みを説明できるようになるための動画制作」
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