SDGsロゴ|ダウンロード方法・使用ルール・必要な使用申請を解説
SDGsへの取り組みが広まることで、自社のWebサイトやプレスリリース用としてSDGsのロゴを使うために、国際連合広報センターのWebサイトでロゴ使用のガイドラインを確認した方も多いのではないでしょうか。
しかし、ガイドラインを読んだ多くの方から共通したご相談を頂きます。それは「情報目的と商業用途の見極めが分からない」という内容です。
そこで今回の記事では、SDGsのロゴの基本知識、ダウンロード方法、使用ルール・注意点、使用の申請方法、間違った使い方について解説します。
今回の記事はこんな人にオススメの内容です
- SDGsロゴの種類を知りたい
- SDGsロゴをダウンロードして利用したい
- 自社商品にSDGsのロゴを付けていいのか迷っている
- 営利目的や商業用途の見極め方が分からず、戸惑っている
- SDGsのロゴを上手く活用し、効果的な発信をしたい
目次
SDGsロゴのダウンロード方法|国連広報センターのWebサイトで可能
SDGsポスター・SDGsロゴ・SDGsカラーホイール・17のアイコンは、国際連合広報センターのWebサイトからダウンロードできます。
ファイル形式は、SDGsポスターとSDGsロゴはPDFファイル、SDGsカラーホイルと17のアイコンはPDFとPNG形式で用意されています。ダウンロードデータは、通常のカラフルなカラー版と白黒版のどちらもあります。
▶SDGsロゴがダウンロードできる国際連合広報センターのWebサイトはこちら
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SDGsロゴの情報目的と商業用途を見極めるポイントと使用申請の流れ
SDGsロゴは、自社のパンフレットやWebサイト、名刺などに使用されるケースが多いです。しかし、SDGsロゴの用途によっては使用申請が必要なので注意しましょう。
国際連合広報センターのガイドラインによると、SDGsロゴなどの用途は以下の3点とされています。
- 情報目的
- 資金調達目的
- 商業用途
使用申請が必要な用途と使用申請方法について見ていきましょう。
SDGsロゴ使用申請が必要な資金調達目的・商業用途を見極めるポイント
情報目的に限り、国連への申請なしに自由にロゴを使用できます。情報目的とは、非商業的で、資金調達を意図しない使用のことを指し、SDGsを普及させる認知が目的であれば、国連への申請が不要です。
情報目的なら使用申請がいらないとはいえ、自社商品にSDGsのロゴを使いたい場合、その用途が情報目的かそれ以外なのか判断に自信を持てないことがあるでしょう。
重要なのは、資金調達目的と商業用途でSDGsロゴを使う場合に限り、国連本部の使用申請が必要だということです。
資金調達目的:SDGsを支援する活動の費用を賄うための資金調達を意図する使用
商業用途(営利目的):営利企業による商業的もしくは販促用商品・製品における使用
そこで国際連合広報センターに掲載されているSDGsロゴ使用に関するQ&Aの内容から用途を見極めるポイントをご紹介します。
2022年11月時点で、SDGsロゴ使用に関する資料は、カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン(2019年8月改訂版)と前述のQ&A(2020年7月公開)の2つです。
Q&Aの内容と2020年9月にSDGs mediaが国際連合広報センターにメールで確認した情報を元に、国連本部への使用申請が必要な使用例と不要な使用例を以下の表に整理しました。
使用申請が必要な使用例 | 使用申請が不要な使用例 |
---|---|
名刺や個別企業の製品パッケージ | 事例を示すことが目的のプレゼン資料・年次報告・会社資料など |
参加費を徴収するイベントに関するもの(チラシ・招待状・バナー・ポスターなど) | 報道機関(新聞・雑誌・TV・Web)の情報目的の利用 |
印刷出版物(書籍・教科書など) |
基本的には、特定の製品・サービス・活動に対する国連の支持を示唆する形や、自己宣伝・財務利益の獲得が目的の場合には、使用申請なしでSDGsロゴを使用することが禁じられています。
また、使用申請が不要な使用の場合でもガイドラインに沿った使用方法が求められます。
SDGsロゴの使用申請の流れ
使用申請の方法
国連本部のアドレス sdgpermissions@un.org 宛に下記内容をメールする
- メールの件名は「SDG LOGO/ICON REQUEST」とする
- アイコンやロゴの使用方法や用途を簡潔に示す
- アイコンやロゴの入ったサンプルや試作品を添える
- 用途がSDGsの目的に合致していることを説明する
- サステナブルなビジネスの実践と素材について示す
- 商品とSDGsの整合性を具体的に明記する
※国連本部に直接連絡をするので、やり取りはすべて英語です。
資金調達目的や商業用途による使用認可を取得するハードルはとても高いとされています。
2020年9月にSDGs mediaが国際連合広報センターにメールで確認したところ、商業用途で認可を受けたケースとして「有料書籍へのSDGsロゴの使用や電車のSDGsラッピングで認められたケースを承知している。しかし、国連本部で判断される申請案件を知り得ないケースもある」と教えていただきました。
こちらのSDGsロゴに関する解説記事をご覧いただいた方から、「弊社でSDGsロゴを使用したいので許可してもらいたい」「SDGsロゴの掲載申請は必要か?」などのお問い合わせを頂く機会が増えてきました。
ここまで書いてきたとおり、SDGsロゴの使用が情報目的なら使用申請が不要で、資金調達目的・商業用途なら国連に自ら連絡をして使用申請する必要があります。
つまり、わたしたちSDGs media には、ロゴ使用の使用可否を判断する権利がありません。あくまでも、国連広報センターのWebサイトで公開されているSDGsロゴに関する使用ガイドラインとQ&Aの内容を、わかりやすく解説しているに過ぎません。その点を予めご了承ください。
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▶SDGsレポートとは?企業の報告書として作成する基本知識と事例
▶効果的なSDGs宣言の作成方法|つくるメリットと厳選事例も紹介
SDGsのロゴの種類
みなさんがよく目にしているこちらの画像。これは「SDGsポスター」と呼ばれる、これから紹介する3種類のロゴを集結させたものです。なお、SDGsのロゴには正式名称があるので、3種類のロゴを正式名称でご紹介します。
SDGsロゴ
SDGsの正式名称である「Sustainable Development Goals」のロゴをSDGsロゴと呼びます。SDGsロゴには縦型と横型の2種類があり、青い文字のカラー版以外にも黒色版や白色版の使用も認められています。
SDGsカラーホイール
SDGsカラーホイールは、SDGsバッジなどで使われる円状のロゴです。街なかや電車内の広告・ポスター、名刺などでSDGsカラーホイールを見かけたことがある方も多いでしょう。
17のアイコン
SDGsの17目標に関わるアイコンです。17のアイコンはピクトグラムが作られており、これには字の読めない人でも分かるようにという思いが込められています。カラー版以外にも、反転カラー版や白黒版の使用が認められています。
17のアイコン反転カラー版
17のアイコンの反転カラー版は使用が認められており、国際連合広報センターのWebサイト内でダウンロード可能です。必要な方は以下のURL先からダウンロードしてください。
動く17のアイコンのダウンロード
17のアイコンには下記のように動くアイコンがあります。これを知っている人は非常に少ないです。
これらのロゴは国連公用語である英語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語の6言語に変わっていきます。
このデータをダウンロードするには、国連本部のWebサイトへアクセスしてください。ページ中頃の「SDG POSTER AND INDIVIDUAL GOALS FOR WEB AND PRINT」の下に並ぶ17のアイコンを探しましょう。(以下の画像参照)
17のアイコンからダウンロードしたいものに、マウスを合わせるとダウンロードボタンが表示されます。クリックすると圧縮ファイルのダウンロードが開始されます。ファイル内の .gif 形式のファイルが動くアイコンです。
よくあるSDGsロゴの間違った使い方
SDGsのロゴの使い方には、禁止事項とされている使い方があります。その中でも特に間違いが多い使い方についてご紹介します。
SDGsカラーホイールの中に、別ロゴを入れる
カラーホイール内には、企業ロゴや17のアイコンを入れることが禁止されています。
ちなみに、SDGs media が気になったカラーホイール内にキティちゃんが描かれている以下のカラーホイールについて、国連広報センターの見解を2020年9月にメールで求めると、「サンリオと国連本部がしかるべきプロセスを経て連携した結果として実現したケース」だと回答を受けました。
また、同様にきかんしゃトーマスとカラーホイールが合わさった映像が映し出されている以下の動画も、国連広報センターからキティちゃんの事例と同様の理由で実現したケースだと確認をしています。
色がついた背景の使用
SDGsロゴは、白またはライトグレーの背景でのみ使用が認められています。
企業ロゴとSDGsロゴを横並びに表示
横に並べて表示する場合は、「(企業名/私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。」という所定の文言を添えなければいけません。
ロゴ使用のガイドライン
SDGsのロゴの使用方法については、他にも細かなルールがあります。誤った使い方をしないように、使用前には国際連合広報センターが定めているカラーホイールを含むSDGsロゴと 17のアイコンの使用ガイドライン(PDF)と、SDGsロゴに関してよく寄せられる質問(FAQ)(PDF)を必ずご確認ください。
資金調達目的や商業用途でSDGsロゴを使いたいけど、使用申請を出すのがめんどうだったり、出してもなかなか返事がもらえなかったりして、困っているという声をこれまでよく耳にしました。
そのような場合は、貴社だけのSDGsオリジナルロゴの作成をオススメしています。詳しくは、SDGsオリジナルロゴの事例・使用メリット・作成のコツをまとめた記事で解説しています。
SDGsロゴの使用を検討されている場合は、こちらの情報も合わせてご覧ください。
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まとめ
今回は、SDGsの発信する際に気をつけるべき「ロゴの使い方」についてご紹介しました。
せっかく、SDGsの発信をするのに、ガイドラインを違反することは避けたいですよね。そのため、本記事だけではなく、前述したガイドラインとよく寄せられている質問にも必ず目を通しましょう。
また、国連への使用申請が不要、商用利用や資金調達目的などの目的で自由に使用できるSDGsオリジナルロゴの作成を検討している企業・団体は、ぜひ「SDGsオリジナルロゴ事例|企業・自治体が活用するメリットと制作のコツ」もご覧ください。
SDGsロゴの使用先になるSDGsレポートやSDGs宣言の概要や作成のコツを知るには、以下の記事が役立ちます。ぜひご活用ください。
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参考サイト: