現場でわかったSDGs担当者が抱えるお悩み9選|推進に活かせる資料付き

2019年からSDGs研修・コンサルティングサービスを提供している株式会社Dropです。この記事では、SDGs・サステナビリティの研修やコンサルティングを提供するなかで得た、SDGs/サステナビリティ担当者が抱えるお悩みとその解決策、そして担当者向けのお役立ち資料を紹介しています。
記事の最後に紹介しているSDGs media オリジナルのお役立ち資料『SDGs担当者が導入フェーズで知るべきこと』を早速手に入れるには、以下のバナーから資料請求ページに移動して希望する資料にチェックを入れてお問い合わせください。
企業のSDGs/サステナビリティ担当者の支援をしている当社では、SDGsやサステナビリティの推進に関するさまざまなお悩みを聞いてきました。その経験から、さまざまな立場にある担当者が抱えるお悩みを9種類に分類して、解決案も含めてお伝えします。
本記事で紹介するSDGs担当者のお悩み9選
- 自分で社内研修をしないといけない
- 通常業務が忙しくてSDGs業務が進まない
- 担当者だがSDGsが自分ごとにならない
- 自社が属する業界で参考になる事例が見つからない
- SDGsの具体的なアクションがわからない
- 全社員のSDGsへの理解度を上げる必要がある
- SDGs推進の全体像がわからない
- 推進委員会のメンバー選定の方法・基準がわからない
- SDGs推進を本格的に実施するかどうか決まらない
記事の最後には当社が作成した無料のダウンロード資料『SDGs導入フェーズで担当者が初めに知っておくべきこと』をご案内します。SDGs担当者として初期にすべきことがわからない・取り組みに行き詰まっている場合はぜひご活用ください。
SDGsの基礎が分かる動画はこちら
SDGsが誕生した背景・SDGsの内容・企業がSDGsに取り組む理由などがわかる動画をYouTubeで公開しています。これまで有料セミナーで参加者満足度8.5点(10点満点)と好評だった内容をそのまま公開しているので、これからSDGs学ぶ・理解を深めるなどの目的にピッタリです。
▶YouTubeで動画を見る
目次
1:自分で社内研修をしないといけない
予算が確保できていないものの、SDGsについて社内研修(勉強会)を実施しなければならないことにお悩みの担当者がいます。
そうなれば担当者自らが、講師を務めることになります。研修の目的設定・教材の選定・開催日程と場所の確保・参加者への周知・当日の資料と発表の準備……など、担当者のすべきことはたくさんあります。
SDGsは、2015年に登場した概念なので早い段階から学んでいる人でない限り、ゼロから勉強しなければなりません。講師を務める以上、しっかり理解していなければ説明もできないので、思った以上に準備に時間が取られて残業が続いてしまうそうです。
無料でも有益な教材はあります!
予算がない、もしくは少ないと担当者の負担が増えてしまいがちです。しかし数年前に比べると、無料で得られる情報でもSDGsの基礎的なことなら学べる教材は増えてきています。
SDGs media が毎月開催してきたビジネスパーソン向けのSDGs基礎セミナー(SDGsのすゝめ第1回)は、2022年11月からYouTube上で無料視聴でき、セミナー形式でも月1回無料で参加できるようになりました。
2:通常業務が忙しくてSDGs業務が進まない
規模の大きな企業でない限り、SDGs担当者は他の業務と並行してSDGs業務を進めています。SDGs担当者が複数いれば業務を分担できますが、企業によってはたった1人ですべてのSDGs業務をこなさなければならず、なかなか思うように業務が進んでいかないというお悩みの声を耳にします。
本当にSDGsに取り組むのか検討してみましょう
持続可能な開発目標と訳されるSDGsの取り組みが、持続可能的でなければ本末転倒です。会社として必要なお金や人員が確保できないのであれば、SDGsに取り組まないという選択肢もあります。しかし、その選択は担当者1人の判断で決められるものではありません。
そのため、まずはSDGs担当者と経営層をまじえて表面的なSDGs推進に留まらず本質的な取り組みを実行するかどうかを議論しましょう。この議論をサポートするワークショップも開催可能です。詳細は以下からご確認ください。
▶「本当にSDGs推進をするの?」から議論するワークショップの詳細を見る
3:担当者だがSDGsが自分ごとにならない
会社からSDGs担当者に任命された方に話を聞いていると、話しぶりから「まだ自社でSDGsに取り組むことが自分ごとになりきっていない」と感じることがあります。社内でSDGsに対して取り組むこと、その意義がきちんと周知されていないことが原因の1つだと考えられます。その状況で、担当者自らが会社としてSDGsに取り組む意義やメリットをもとに、業務への納得感を得ることは難しいでしょう。
まずは会社がSDGsに取り組む意義を学びましょう
SDGs自体の知識も必要ですが、担当者が取り組みへの納得感を得るには会社がSDGsに取り組む意味について知ることが重要です。SDGsをはじめサステナビリティ・ESG、さらには人権や環境など言葉は違えど企業が積極的にこれらに取り組む背景を知ることで、担当者が自分ごとにしやすくなります。
▶YouTubeで企業がSDGsに取り組む重要性が知れる動画を見る
4:自社が属する業界で参考になる事例が見つからない
SDGs担当者がSDGsの取り組みを進める際に参考にしたい情報が、競合企業や取引先企業がすでに取り組んでいる事例です。しかし、よく聞くのは「ネット検索しても使いやすい情報がない」「その企業が発行したSDGsレポートは見つかるものの、量が多くて分析に時間がかかってしまう」などの苦労話です。
自社と同じ業界の取り組み事例があれば、自社の取り組む参考にしたり、社内で取り組みを促す際の根拠に使えたりしますが、情報収集のハードルを高く感じる担当者もいます。
予算があれば専門家に頼ろう
担当者自身で情報を調べて分析し、その結果から自社の取り組みを検討する労力の一部を専門家に担ってもらうのも、SDGsの取り組みを進める1つの手です。専門家によって業界動向や自社と取引のある企業・競合企業の動きなどを分析してもらい、会議や研修として助言してもらえれば担当者の手間はかなり省けるでしょう。
内容が決まったパッケージになっている研修と比べると割高になるかもしれませんが、予算が許せば自社の要望をもとにゼロから設計してもらうオリジナル研修なら、このお悩みは解決する可能性が高いです。
▶特定の業界・部署などニッチな情報を題材にできる研修の情報はこちら
5:SDGsの具体的なアクションがわからない
担当者に任命されると一定期間のあいだに何かしら成果を期待されます。そのため、さまざまなSDGsに関連する取り組みから実行策を選ぶ際には、得られる成果の内容が選定基準の1つになるのです。
「成果を出して会社に貢献する」「怒られたり文句を言われたりしたくないから成果が必要」「成果によって担当者として正当な評価を得たい」このあたりがSDGsの具体的なアクションを進める担当者のモチベーションになるでしょう。
しかし、どのようなアクションが自社にどんな成果をもたらしてくれるのか判断することは、経験の浅い担当者にとって難しいことです。
アクションの候補数を増やしていますべきことを見極めよう
SDGs media では、以下の記事でアクションの対象者や目的別に具体的なアクションを解説しています。
▶全社員・バックオフィス社員・経営層ができる22個のアクション
当たり前のことですが、施策によって実行に必要な期間やリソースは異なります。
担当者として自社で可能なアクションの候補を、これらの情報から抽出して実行目的や得られる成果で整理しましょう。そうすればおのずと担当者として推進すべきアクションの優先度が見えてきます。自社のSDGs方針を決めて全社で推進することを目指して、上記で紹介しているアクションを実行していきましょう。
6:全社員のSDGsへの理解度を上げる必要がある
SDGsの認知度が年々上昇し取り組む企業が増えてきました。社会人に必要な知識として、新入社員向けにSDGs基礎研修を実施する企業もあります。
営業担当者として取引先とSDGsの話題を話す、商品企画・製造担当者としてSDGsに配慮した新商材を創る・広報としてSDGsに配慮した情報発信を行うなど、日常業務のなかでSDGsの知識が求められる場面があります。
このような状況を受けて、SDGs担当者として全社員向けにSDGsを仕事で扱えるような研修や教材を探しているといったご要望を聞くことがあります。担当者によっては、すでに研修や教材を探して試したものの「なかなかSDGsが社内で受け入れられない」「社員の理解が深まっていない」といったお悩みがあるそうです。
アウトプットと自分ごと化で学習効果を高めよう
SDGsの基礎知識を身に着けてもらう上で重要なことは2つあります。
1つ目はアウトプットの機会を設けることです。座学研修や動画を視聴する eラーニングなど、どんな学習方法を選んでも、理解度テスト・アンケートなど学んだことを活かして表現してもらいましょう。これによって学習効果がより見込めます。
2つ目は自社に関するSDGsの内容を織り交ぜて学んでもらうことです。基本的なSDGsの情報・ビジネス全般とSDGsの関係だけでなく、自社が属する業界とSDGsの接点や親会社・取引先など身近な企業が実行しているSDGsの取り組みも教材に含めましょう。そうすれば、SDGsが他人事でなくなりやすくなり、理解してもらいやすくなります。
これらの課題は、社内浸透におけるものです。社内浸透の取り組みを始める前に知っておくべきことを、SDGs media 主催のセミナーで解説しています。参考に以下のセミナーレポートをご覧ください。
「SDGsが伝わらない!」から脱却する30の社内浸透の方法を資料にまとめました
SDGsに取り組む際の課題の1つとして挙げられる「社内の理解度が低い」。研修・Webや社内報・トップメッセージなどで社内にSDGsを浸透させようとするものの、中間管理職や一般社員のSDGs理解度に課題を抱える担当者は多いです。目指すはSDGsの社内啓蒙を強化することですが、なかなかうまくいかない現実があります。
そのような担当者向けに作成したダウンロード資料が『SDGs社内浸透施策 具体例30選』です。実際に、当社に寄せられる社内浸透へのお悩み、当社の支援実績や企業事例をもとに厳選した30種類の社内浸透策をまとめています。
社内浸透がうまくいっている企業では、1度きりの研修ではなくさまざまな手法で継続的に施策を実行しています。ぜひ資料を参考にして新たな社内浸透の方法を採用して理解度アップにお役立てください。
7:SDGs推進の全体像がわからない
企業のSDGsへの取り組みについて調べれば、SDGコンパスにたどり着けます。SDGコンパスは企業がSDGsを導入するための5つのステップが解説されている資料で、国際的な機関が発行元です。SDGコンパスを頼りに担当者は自社の取り組みを考えるのですが、読み解くには難易度が高く苦戦する担当者が多いのが特徴です。
動画教材の視聴、もしくは専門家を頼りに全体像への理解を深めよう
SDGs media では、SDGコンパスの内容をもとにSDGs推進の全体像が学べる有料セミナーを開催してきました。そして、そのセミナーをもとにした無料の動画教材『SDGsのすゝめ』をリリースしました。以下のWebサイトからお申し込みされた方向けに動画教材をプレゼントしています。詳しくは以下でご覧ください。
▶SDGs推進がわかる無料の動画教材『SDGsのすゝめ』Webサイトはこちら
また、難易度の高いSDGコンパスの原典を読み解くことに時間をかけるよりも、SDGs推進の全体像をつかめるように専門家の研修・コンサルティングなどを活用しましょう。SDGs media を運営する株式会社Dropでもこのような研修・コンサルティングを提供しています。ご相談の際は以下のお問合せフォームからご連絡ください。
8:推進委員会のメンバー選定の方法・基準がわからない
企業がSDGsを推進する際に、委員会を組織して複数人で取り組みを進めるケースがあります。その際に担当者の頭を悩ませるのが、委員会のメンバー選定です。
「何人くらい必要なのか?」「部署・役職・年齢などメンバー構成のバランスはどうする?」「社長・経営層を含めるべきなのか?」など、明確な正解がないため悩みのタネになっています。
他社の傾向を参考にしよう
すでにSDGs推進委員会を組織している企業が、どのようにメンバーを選定したのか調べてみましょう。こちらの企業では、若手を抜擢することで多様性と積極性のある委員会が組織できたそうです。いくつかの企業の事例を調べて自社にも取り入れられる方法・基準を見つけましょう。
▶若くて多様なSDGsプロジェクトチームが結成された背景を知る
9:SDGs推進を本格的に実施するかどうか決まらない
SDGs担当者を任命したものの、経営層が会社としてSDGs推進を本格的に実施するかどうか判断を下せていない状況は多々あります。
このような状況では、現場が思う存分に推進できずSDGsへの取り組みによる十分な成果は得にくいです。とはいえSDGs担当者だけでは、立場の違いから経営層への働きかけが十分にできず、歯がゆさや悩みを抱えているケースがあります。
経営層が判断できる情報と機会を提供しよう
サステナビリティコンサルタントの安藤氏は経営層向けに専門領域の話をする際のエピソードとしてこのような言葉を残しています。
「経営層、特に社長がサステナビリティに向けて動かないと現場は動かないという話をします。現場が主導してボトムアップで実行するにも、社長がそういった動きに対して肯定的でないと成り立たないことを理解してもらいます。」
すべての企業が絶対にSDGs推進をしないといけないわけではありません。しかし、本格的に取り組むのかどうか曖昧なままでは、現場が混乱してしまい十分に機能しません。そのため、経営層が判断を下せる情報共有や議論の場を作ることを、SDGs担当者として実行しましょう。
▶「本当にSDGs推進をするの?」から議論するワークショップの詳細を見る
オリジナル資料『SDGs担当者が導入フェーズで知るべきこと』の内容
SDGsの基本知識は、ネット記事やSDGsの解説本などで勉強できます。しかし、企業による具体的な取り組みは他社が発表しているSDGs取り組み事例を読んでも、細かい進め方などはわかりません。そのわからなさが、ここまで紹介してきたSDGs担当者のお悩みの原因です。
SDGs研修やコンサルティング支援の内容から、SDGs担当者が取り組み初期に知るべき内容をまとめたオリジナル資料「SDGs推進を任せられたご担当者向け SDGs導入フェーズで担当者が初めに知っておくべきこと」では、全26ページで以下の内容を紹介しています。
- SDGsの本質的な意味
- 日本企業におけるSDGs推進の課題
- SDGsに取り組むメリット
- SDGs担当者に必要な心構え
- SDGsの推進フローと推進主体
- SDGs推進の3つのゴール
- SDGsコンサル会社を比較検討するポイント
自社だけでSDGsに取り組む企業とコンサル会社などと協力してSDGsの取り組みを始める企業のどちらでも、参考になるように情報を揃えました。企業が本質的にSDGs推進活動を行うために必要な情報をまとめましたので、ぜひ取り組みの初期段階でご活用ください。
また、企業がSDGsに取り組む際の全体像を知りたい方は、以下の資料「SDGsをビジネスに取り込む手順書」も合わせておすすめです。こちらも無償配布していますので、ご希望の際は合わせて資料請求してください。
ダウンロード資料の入手方法
「SDGs推進を任せられたご担当者向け SDGs導入フェーズで担当者が初めに知っておくべきこと」をはじめとしたSDGs関連の資料をご希望の方は、下記よりお問い合わせください。お問い合わせ後すぐにご希望の資料をお届けします。
問い合わせ先URL:https://sdgs.media/catalog/
お知らせ
SDGs研修やSDGsコンサルティングサービスを提供する株式会社Drop(SDGs media運営)では、企業がSDGsに取り組む際に役立つ資料を無料で提供しています。
[資料タイトル]
・SDGs推進担当者が初めに知っておくべきこと
・SDGsをビジネスに取り込む手順書
・SDGsの社外開示がわかる資料1「SDGs宣言って何?」
・SDGsの社外開示がわかる資料2「SDGsレポートって何?」
・【17目標別】企業のSDGsアクションリスト|345種類の施策から自社の取り組みを探そう
企業でSDGsに取り組む際につまずきやすいポイントをわかりやすく解説しています。
SDGs推進担当者や企画・事業にSDGsを取り込みたいあなたが参考にできる内容です。
必要な資料を以下のページで選択してお問い合わせください。
https://sdgs.media/catalog/